シャッポ
テーマ:油甚本店
2011/12/24 09:19
ご存知の通りうちは油屋なんですが、胡麻油などを瓶やポリ容器に小分けして販売しております。で、油を容器に入れるまではいいんです。昔ながらの量り売りの容量で、柄杓ですくって漏斗を通して流し込む。
問題は、「ふた」なんですね。特に油ですので、こぼれたら大変。カチっと締めなければなりません。大量生産、大量販売ではありませんから、このふた閉め、いわゆる「打栓」も手仕事となります。
一般的には手動式打栓器を使っておられるところが多いようですが、びんの場合などは、打栓器がなくても梃子の原理を使えば、割と容易に打栓は可能です。
しかし、ポリ容器の場合は別です。上下から力がかかると、ポリ容器自体がぐしゃっとつぶれてしまうのです。そこで、プライヤーを板金屋さんで、下のように加工してもらって、これで打栓をしているのですが、冬場などふたが硬くなり、相当力が要ります。
そこで、蓋の隙間に油を注して、いわば潤滑油の力を借りて着栓していたわけですが、どうしても油が染み出して容器が汚れてしまうという難点があります。
ポリ容器対応の打栓器もあるようで、専門業者に問合せたところ、何と10万円近くするとのこと。どうしたものかと悩んでいたのですが、事務員さんが「蓋を電熱器で温めてはどうか?」と発案。早速、昔お祝い返しか何かで頂いたまま放置してあったものを物置から出して参りました。
最初、直置きいたしましたら、さすがに温度が高過ぎましてプラスチックの蓋が溶けてしまいました。こらあかんということで、またもや事務員さん「要らん皿ありませんか?」「はいはい、ありますよ、いくらでも」ってことで、皿の上に蓋を並べて加熱。
今度はプラスチックの蓋が適度に柔らかくなり、スムーズな着栓に見事成功。これで悩みは一気に解決。現在巷に流通しているアイデア商品の多くは主婦の発想によるものらしいですが、剛より柔で攻めた事務員さんの発想には「シャッポ」を脱ぎました。おっと「シャッポ」をつける話でしたね。
問題は、「ふた」なんですね。特に油ですので、こぼれたら大変。カチっと締めなければなりません。大量生産、大量販売ではありませんから、このふた閉め、いわゆる「打栓」も手仕事となります。
一般的には手動式打栓器を使っておられるところが多いようですが、びんの場合などは、打栓器がなくても梃子の原理を使えば、割と容易に打栓は可能です。
しかし、ポリ容器の場合は別です。上下から力がかかると、ポリ容器自体がぐしゃっとつぶれてしまうのです。そこで、プライヤーを板金屋さんで、下のように加工してもらって、これで打栓をしているのですが、冬場などふたが硬くなり、相当力が要ります。
そこで、蓋の隙間に油を注して、いわば潤滑油の力を借りて着栓していたわけですが、どうしても油が染み出して容器が汚れてしまうという難点があります。
ポリ容器対応の打栓器もあるようで、専門業者に問合せたところ、何と10万円近くするとのこと。どうしたものかと悩んでいたのですが、事務員さんが「蓋を電熱器で温めてはどうか?」と発案。早速、昔お祝い返しか何かで頂いたまま放置してあったものを物置から出して参りました。
最初、直置きいたしましたら、さすがに温度が高過ぎましてプラスチックの蓋が溶けてしまいました。こらあかんということで、またもや事務員さん「要らん皿ありませんか?」「はいはい、ありますよ、いくらでも」ってことで、皿の上に蓋を並べて加熱。
今度はプラスチックの蓋が適度に柔らかくなり、スムーズな着栓に見事成功。これで悩みは一気に解決。現在巷に流通しているアイデア商品の多くは主婦の発想によるものらしいですが、剛より柔で攻めた事務員さんの発想には「シャッポ」を脱ぎました。おっと「シャッポ」をつける話でしたね。