落合+打合

テーマ:スポーツ
8年で4回リーグ優勝、1回日本一になりながらも、中日ドラゴンズの監督を解任された落合博満。一昨日のニュースステーションで長嶋一茂がインタヴューしていたが、実に落合らしくて面白かった。

落合は試合中何があっても全く表情を変えない鉄仮面を貫いたが、実はおしゃべりで感情も豊か。イニング交代の際にベンチ裏の監督室にこもって悪態をついたり、怒ったりして発散していたようだ。

「ベンチが怒ってたら、あいつらビビるだろ。今までの中日がそうだったじゃん」。はは~ん、この人は星野を意識してるんだなと感じる。月見草の野村がひまわりの長島を意識したように。

就任後、キャンプでの練習をそれまでの4勤1休から6勤1休に変えたのも落合。練習のし過ぎで怪我をしたっていい。そこから学ぶものがあるはず。ただし、選手は「見られることが励み」になるから、コーチには最後まで練習に付き合えと命じる。

1試合の平均得点が2.8と12球団最低ながらも、防御率2.5という鉄壁の投手陣でリーグ優勝。「点が取れなくても防御率より上であれば優勝できちゃうんだよ」。そして、「これで、これからの監督は楽になっただろ」と。

一茂が「いや、大変になったんじゃ?」と水を向けると、「これで、打てないからとか、点が入らないからなんて言い訳が出来なくなったんだから、余計なことを考えなくてよくなったじゃない」と。

「統一球の影響で打てなくなったのでは?」という問いには「それは言い訳。全く関係ない」。「ボールがより曲がったり落ちたりするようになったけど、バッターが振ってるのは皆ボール(悪球)」。ボールのせいではなく、バッターの「技術の問題」と言いのける。

実際、西武の中村は48本ホームランを打ったけど、三振は増えていない。「中村は自分が打てるボールを打っているだけ」という。ボールを見極め、自分の得意なコースを確実に捉えれば「打てる」ことには変わりはないということだろう。

今後については「監督をやってほしいという球団が現れれば話は聞く。一生ないかもしれない。自分からは売り込まない」と。高木守道監督に変わって、間違いなく弱くなりそうなドラゴンズ。

「勝つだけではダメ」と知らされたこれからの監督はやっぱり楽になりそうもない。「勝利」と「興業」のバランス。江川を呼んで集客回復を図ろうとしたナベツネの気持ちもわからんではない。やっぱりプロ野球は「落合+打合」か。

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