八幡講

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は4月1日。普段の年ならエイプリールフール気分なのでありますが、今年は曳山祭の出番年。古来この日は、祭の成功と役者の健康祈願のために、若衆が着流し姿で打ち揃いまして、長浜八幡宮へ御祈祷を受けに参拝する事になっております。

その名も「八幡講(はちまんこう)」と申します。昔はいずれの山組も行なっていたのかもしれませんが、現在「八幡講」の儀式を続けているのは、わが翁山と高砂山さんくらいと聞いております。高砂山さんの場合は若衆筆頭さんだけが参拝されるようで、若衆こぞってというのはわが町だけのようです。

折りしも今年は曳山博物館で、曳山祭の諸行事を映像に残すという事業を行なっておられまして、わが町特有の行事であるこの「八幡講」を撮るために数名の取材陣が稽古場に集まっておられました。

10時までに若衆が稽古場に集合いたしましたところで、筆頭からの挨拶。何せ取材慣れしておりませんので、いずれの面々も緊張の面持ち。映像に残るという事で、あいさつの予行演習も行いまして、本番に臨みます。

挨拶が終了しますと、出立ちの酒で清めまして、いざ出発。

3年前の出番のように4月15日の本日が日曜日の場合、4月1日も日曜日となり多くの若衆の参加が見込めるのですが、今年は平日ということで、わずか7名の参加となりました。生憎の小雨で傘を差しながら参道を登り、八幡宮へ。
御手洗で身を清めて本殿参拝。
この後、祈祷の受付を済ませ、待合でしばし控えて、順番が参りましたところで回廊を本殿内部の祈祷所へと進み着座。

祝詞奏上、鈴による修祓、玉串奉奠、二礼拍手一礼と、一連の祈祷行事がつつがなく終了いたしますと、最後に筆頭が代表で役者への御守り、祈祷を受けました御神酒、その他のお下がりを頂戴いたしまして、帰路につきます。

そして、稽古場に戻りまして、筆頭から八幡講が無事終了したことの報告と謝辞がございまして、全員が先程の御神酒をありがたく頂戴いたします。

かつて、わが伊部町には「萬珍軒」という中華料理店がございまして、八幡講の後は必ずそこで直会を行なうことになっており、若衆はそれが楽しみで八幡講は「萬珍講」という異名を持っていたほどでした。萬珍軒は10年以上前に廃業されまして、以降は稽古場でお弁当を取っての直会が恒例となっておりましたが、今年は....。
こちらでの直会席
美人女将のご給仕で実にお値打ちなランチセット(1890円)を頂戴いたしました。これはお奨めです。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2010/04      >>
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 1

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧