六度法

テーマ:よもやま話
以前「書」の話をしたことがありましたが、パソコン全盛の時代ということで、最近は手書き文字が逆に見直されるようになってきたことも事実のようです。

そう言えば、「もらって嬉しい年賀状」などのアンケートでは、決まって「自筆で」宛名やコメント書きがなされているものが上位に来ますもんね。私も年賀状は、表は筆ペンで裏のコメントはボールペンでできるだけ書くようにしております。

さて、横書きのペン字が上手に見える方法として「六度法」というのがあります。先日、日経プラス1に書かれていたのを見た時、以前にテレビで紹介されていたのを思い出しました。

まあ、私がここでくだくだ解説するよりも、専門のサイトを見ていただければわかるんですが、折角ですんで「六度法の要点」を簡単に申し上げましょう。

1.右上がりに6度に書く
これは、横線を右上がりに6度に書くと最もバランスが良く見えるということなのですが、「川」の字のように横線が無い場合も、書き始めのスタート点を6度ずつ右に上げていき、漢字の偏と旁も右上がり6度に配置いたします。


2.右下に重心を置く
漢字の右下に来る縦線を左側の縦線よりも少しだけ長めに引っ張ると、文字全体のバランスが右上だけでなく右下にも広がりを見せ、より見栄えがするというわけです。同様に「火」や「天」のように「はらい」で終わる漢字も右払いを少しだけ右下に引っ張ります。

3.等間隔に書く
「川」や「市」などのように縦や横に平行する線がある漢字は、その間隔を等しく書くことで縦横のバランスが整います。また、「目」「田」「典」などのように、縦や横の線によって分割された部分が含まれる漢字は、これを等分割することで文字のバランスを保つことができます。

と、わずか3つのことを実行するだけで、驚くほど字が上手に見えるというわけです。

それにしても、6度という角度が美しく見えるというのは、人間の顔にも応用できるのではないでしょうか?眉毛も右上がりに6度に書く、という「六度化粧法」なんていうのも生まれるかもしれませんね。(おしろいを六度塗りたくるのはやめてくださいね)


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