賀祝一番の法則

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は、早朝から御幣迎え、その後、当翁山ではくじ取りに向けて粗宴を設ける「役席」という儀式が行なわれました。かつては、若衆だけでなく、役者、振付・太夫・三味線の三役も同席して、文字通り「役席」だったわけですが、現在では都合のつく若衆だけ、今年などは私を入れてたった11名。寂しい限りです。
ヨイサ ヨイサ
そんな若干勢いに欠ける役席の後、臨んだくじ取。今年は御旅所に全山が揃うため、その揃った状態で上演できる四番山を各町とも狙っております。3年前に八幡宮に全基揃った時は一番山が最高くじで、見事我が町が引き当てたわけです。

そんな強運の再現を、と思ったわけですが、結果は既報の通り、3年前と全く同じくじ順。即ち、1.翁 2.常磐 3.萬歳 4.孔雀 と相成りまして、当町はまたもや一番。とてもお目出度い籤ではありますが、お旅所での芸が明るい内で提灯に灯が入らない状態で演じなければならないのが難点とされます。

私の事前予想は、1.常磐 2.孔雀 3.萬歳 4.翁だったので、3番だけが当ったことになりますが、この一つだけ当る確率というのは意外に高く、1/3です。ちなみに、前回(3年前)と同じ並びとなる確率は、1/24となるんですかね。

なぜ、当町が一番くじとなったかという理由付けにつきましては、今回は「賀祝さん一番の法則」で説明いたしたいと存じます。当町で三味線を弾きます私の同級生、豊澤賀祝さんは鮮魚販売を営みながら、永年三味線奏者として曳山祭に出場し、現在では三役修業塾の塾長も務めておられます。

その彼は、当翁山以外では、ご自身のお店がある祝町組鳳凰山さん、そして北町組青海山さんで三味線奏者として例年出場されておられるわけですが、何と4年連続一番くじとなりました。三番叟の三味線を弾く高校生のS君は賀祝さんの愛弟子で賀祝二世として将来を嘱望されております。

そういえば、4年前から賀祝さんが教えた中高生が本番で三番叟の三味線を弾くようになりました。そういったことも考慮した神様のお計らいでしょうか。いずれにせよ、三番叟は小右衛門さんのご子息にお世話になります。よろしくお願い申し上げます。

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