登り山の儀式
テーマ:曳山・歌舞伎
2010/04/15 09:12
昨日は、春とも思えない低温の寒風吹きすさぶ中、自町狂言が行なわれました。13日番は悪天候の為、稽古場で行ないましたので、私自身にとっては、パヴァーヌさんがご覧下さった一番が、実質的に長浜での山の上での太夫デビューとなりました。
2回の自町狂言を終え、準備が整いまして、午後2時半頃いよいよ八幡宮に向けて「登り山」でございます。私は山から下りまして、とりあえず仕事がございませんので、登り山における翁山特有の儀式を写真に収めることを思いつきました。
さて、自町を出発する時は、ご覧のように見送り幕は「曼荼羅」と呼ばれる、国指定重要文化財の見送り幕「外国兵隊の図」の切れ端をつなぎ合わせたと言われているものを使用いたします。二送と通称されておりますが、これはこれで市の文化財に指定されております。
大手門のアーケード手前
大手門通りと博物館通りが交わる「一八屋辻」にて90度回転し、進路を八幡宮の方向にとります。
そして、ここで見送り幕を「二送」から「一送」に交換いたします。これこそが、他町にはない翁山特有の儀式でございます。写真の質は悪いですが、とくとご覧下されや。
まず、2名の中老さんが2階に上り、固定されたロープをはずし、「二送」を下へ降ろします。
見送り幕を取り外すと、下幕が現われます。
4/4のブログの中でも触れました「鳳凰の図」の見送り下幕です。これも、この機会でないと直接目に触れることはないと思われます。
そして、「二送」は丸められ、交代に「一送」が吊られます。
下からロープを投げ
金具に固定した後、「一送」を上に引き上げて行きます。
よいしょ、よいしょ
これが「一送」です
この幕自体は、重要文化財に指定されているベルギー製の毛綴幕のレプリカ(復元品)で、平成6年に京都龍村織物によって総予算約4000万円をかけて作成されまして、翌平成7年から使用されております。
無事懸け替えが終了いたしましたところで、八幡宮に向かいまして「登り山」再開でございます。
行ってらっしゃ~い
2回の自町狂言を終え、準備が整いまして、午後2時半頃いよいよ八幡宮に向けて「登り山」でございます。私は山から下りまして、とりあえず仕事がございませんので、登り山における翁山特有の儀式を写真に収めることを思いつきました。
さて、自町を出発する時は、ご覧のように見送り幕は「曼荼羅」と呼ばれる、国指定重要文化財の見送り幕「外国兵隊の図」の切れ端をつなぎ合わせたと言われているものを使用いたします。二送と通称されておりますが、これはこれで市の文化財に指定されております。
大手門のアーケード手前
大手門通りと博物館通りが交わる「一八屋辻」にて90度回転し、進路を八幡宮の方向にとります。
そして、ここで見送り幕を「二送」から「一送」に交換いたします。これこそが、他町にはない翁山特有の儀式でございます。写真の質は悪いですが、とくとご覧下されや。
まず、2名の中老さんが2階に上り、固定されたロープをはずし、「二送」を下へ降ろします。
見送り幕を取り外すと、下幕が現われます。
4/4のブログの中でも触れました「鳳凰の図」の見送り下幕です。これも、この機会でないと直接目に触れることはないと思われます。
そして、「二送」は丸められ、交代に「一送」が吊られます。
下からロープを投げ
金具に固定した後、「一送」を上に引き上げて行きます。
よいしょ、よいしょ
これが「一送」です
この幕自体は、重要文化財に指定されているベルギー製の毛綴幕のレプリカ(復元品)で、平成6年に京都龍村織物によって総予算約4000万円をかけて作成されまして、翌平成7年から使用されております。
無事懸け替えが終了いたしましたところで、八幡宮に向かいまして「登り山」再開でございます。
行ってらっしゃ~い