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ドラマ官兵衛と道糞

テーマ:よもやま話
大河ドラマ「軍師官兵衛」。長浜の博覧会の評判はいざ知らず、ドラマの視聴率はそこそこ好調のようですね。私も近年の中では一番面白いと感じています。個人的にその要因を挙げると

1.戦国時代が舞台背景なので馴染みやすい。しかも、お江の時のような史実を捏造するようなわざとらしい展開が無い(少なくとも違和感が少ない)

2.同じ時代でも、個々の事象がが軍師の視線から捉えられており新鮮。諸葛孔明が登場する三国志的な要素もあるのかな。主役の岡田准一の演技が安定している。(身長が私と同じくらいか?小さいですね)

3.竹中直人はもうこの人以外の秀吉は考えられないというくらいになってきた。平成8年の「秀吉」の時は好きになれなかったけど、今は臭い演技も好ましく感じられる(自分が歳をとっただけか)。江口信長は好みにあらず。

4.官兵衛の重臣役の若手は今一だけど、脇役が要所々々で渋い演技。小寺政職役の片岡鶴太郎、父職隆役の柴田恭兵、小早川隆景役の鶴見辰吾、みんな昔は嫌いだったんですけどねぇ。(やっぱ歳取ったわ、私)

5.「長政」といえば、浅井ではなく息子の黒田長政を指すところが新鮮。信長の妻(お濃:有紀)と妹(お市:恭子)が両方内田で紛らわしい。柴田勝家は小堺かと思った。(もはや余談)

しかし、一昨日は有岡城の土牢で官兵衛を幽閉した荒木村重が出てきてびっくりしましたね。いつの間にか千利休の弟子になってお茶点ててましたねえ。しかも名前が「道糞」。えっ!何?みちくそ~っ?いやいや、「どうふん」と読むそうな。

いずれにしても、過去の過ちを恥じてこのような恥ずかしい名前を名乗っていたようです。「わしは信長に勝つために生きながらえて来た。信長は死んだ。わしは信長に勝ったが、それでもまだ生きる欲望が捨てられん」みたいなことを言うてましたね。

あの時代でも生への執着があそこまで大きな武将がいたのですね。何だか岡田准一が演じた「永遠のゼロ」の主人公が生に執着したことをふと思い出しました。後に秀吉が過去の過ちを許し、「道薫(どうくん)」と名を改めさせたそうです。まあ、道で薫るものに違いはないか。


複雑なアドバイス

テーマ:石油
2年ほど前のことになりますが、日曜日に店番していた時に、夕方お越しになったご夫婦連れのお客様。「体にいい油はどれ?」と聞かれまして、「う~ん」と考えてたら、「そんなもんねぇか」。「いやいや、胡麻油とかえごま油とか」。結局、胡麻油三兄弟をお買い求め下さいました。

「ここはナニ、油屋なの?」「はい、油屋です」「ふぅ~ん、油だけでやってるの?」「いや、まあガソリンスタンドもやってるんですけど...」って言ったら、「あっそぉ~、うちも13年前までガソリンスタンドやってたのよ」

「どこでですか?」「横浜」「マークは?」「ゼネラル」「うちはエネオスですわ」「あ~ん、日本石油ねぇ」「あっ、そうそう、ゼネラルの前は出光だった。それで、マーク替えした時にたんまりともらった」「は~ぁ、いい時代でしたねぇ」

ちなみに、昔はガソリンスタンドの数が制限されていた時もあり、幹線道路沿いの量販店には「マーク替え」と称して元売間の激しい引き抜き合戦が行われ、当然マーク替えを行なった店にはそれなりのおいしい対価が支払われていたわけです。

「しかし、いい時におやめになりましたねぇ、スタンド」「だってさ、全然合わないでしょ、リッター10円でどうやってやれっていうの?」「ね~ぇ、ホントですよねぇ」「何でやめないの?」「何でって、そんな簡単にやめられるもんじゃないでしょ」

「あら、そ~ぉ」「お客さんや従業員のことも考えますとねぇ」「あぁ、そうかぁ。でも、絶対こういう特徴のある油とかを伸ばしていって、スタンドはさっさとやめた方がいいよ」「はあ、何とか伸ばせるように頑張ります。」

「「じゃ~ね、早くおやめなさいよ」。そう言って、口髭をたくわえた銀髪の格好いい紳士は奥さんと仲良く並んで店を立ち去って行った。しかし、早々とスタンドを畳んだ人たちは何で皆こうも表情が明るいのか....。

あれから2年。周辺のスタンドはさらに減り、ガソリンの売上はもっと減り...。くそっ、こうなりゃ意地か(笑)

Aやんの七回忌

テーマ:よもやま話
6年前の8月15日に急死した親友。本日8月3日に七回忌の法要を勤められるとのことで、奥さんが粗供養の品にと私どもの胡麻油のセットを注文して下さいまして、昨日配達して参りました。

例年は15日にお墓参りをさせてもらうんですが、せっかくなので今回は数珠持参で遺影とお話ししてまいりました。6年前と変わらぬ笑顔で私に微笑みかけてくれます。まあ、遺影は歳を取らないので当たり前といえば当たり前なんだけど、あいつの笑顔はエイやん、いや永遠ですわ。

念願の新しいお墓が完成したとのことで、今日お性根入れをしてもらい納骨もされるのだとか。「お墓が新しくなって嬉しいような、でもこれで本当に土に還ってしまうんやなぁ、と寂しい気持ちもして...」と奥さん。

亡くなったときに小学生と中学生だった二人のお子さんも大学生と高校生とか。働きながらの子育てはさぞかし大変だったことだと思いますが、「主人が守っていてくれてることはよ~くわかるんです」とおっしゃっておりました。

帰りに、お茶菓子代わりということで缶ビールを2本頂戴いたしました。袋に入れて下さって助手席に置いていたのですが、家に帰って来たらスーパードライが1本しか入ってない。「あれ~、まさかAやん飲んだんかぁ~?」

ビールの大好きなやつでした。後で車の中を探したら1本下に落ちておりました。落ちていたのは金色の缶のスーパードライプレミアムでした。そうか、それ飲んだことなかったんか?

今日は法要の後で、参列の皆さんとゆっくり飲んでくれたまえ。ほんじゃね~、また。

アウトと思いきやセーフ

テーマ:油甚本店
長年使っておりました手提金庫が壊れてしまいました。お札しか入ってなければいいんでしょうけど、小判がざくざく、いやいや小銭カウンターを中に入れてそこに小銭を押し込んでいるので、結構重量がかかっているんです。

持ち上げると、ストッパーが外れてお化け提灯よろしく、蓋がパッカーンと開いて中身がバサッ、ジャラジャラジャラ~ん。あ~ぁ、やってもたぁ、ってことでそろそろ寿命ですかね。

代わりの金庫を求めるべく、以前買った老舗の文房具屋さんやアヤハ、カーマなどを回りますが、どこも種類も少なく在庫もほとんど無い。そりゃ、そうそう頻繁に売れるようなもんでないですもんね。

ハタと思いつき、カウネットのカタログを広げると、ありました、ありました。今までのはA4版やったけど、B5版でもいけるんちゃうかぁ、安いしぃ、ってことで「カール」とかいうメーカーのを注文しましたら、次の日にはもう届いておりました。

早速試したのですが、うわっ、これ札の大きさギリギリやん。4種類の札を分けて収納可能という触れ込みだったのですが、2段式トレーになっていて、しかも取り外しできず、収納スペースが狭すぎでえらい使い勝手が悪いんです。

そうは言っても、使わなしゃあないし、古い金庫は捨てなあかんし。最初、不燃ごみに出そうと思ったんですが、考えてみると鉄製ですし廃缶と一緒に資源業者に持ち込めば幾ばくかのお金になることに気づき、廃缶と一緒に持って行ってもらうべく三ツ矢のスタンドへ持って行きました。

冗談で「これ、直らんやろかぁ」とスタッフのN君に言いましたら、「う~ん」と考えて「これは溶接が外れて、天板が反ったりしてますねぇ」。車にも詳しいけどそんなことまでわかるんか、と尊敬の眼差しで見つめます。そのうち、ねじを外して分解し始めます。

「まあ、好きにして適当に処分しといて」と言って別用があるのでスタンドを後にしました。数時間後本店に帰って来たら、すぐ後にスタンドの所長が来て「金庫直りましたでぇ~」「うっそぉ~!」。どうやらN君が溶接外れの部分をマーキングし、それを某鉄工所(鍛冶屋さん?)に持って行って溶接してもらったそうな。

「社長、いっぺん、小銭やら何やら入れて重くなった状態で蓋が外れんかやってみて下さいな」と所長に言われて試してみると。おぉ、大丈夫やわぁ...。てことで、ほぼ未使用のおニューの金庫は返品することに。
溶接手術を受け無事復帰
以前の金庫には愛着もあるし、名医のおかげで寿命を伸ばしてもらったような気分。アウトと思いきやセーフ。金庫(safe)だけに。鍛冶屋さん、スタンドの皆さんありがとうございました。

本物はどれか?

テーマ:言葉・漢字
私どもは文字通り「油を売る」商売をしているわけですが、この間「心臓に毛が生えているわけ」(米原万里/角川学芸出版)という本を読んでいたら、その中で次のような新聞記事を目にいたしました。

「石油関連企業の業界団体である日本石油連盟は、本日二時、連盟本部の定例記者会見において、『油を売る』という表現について、世間の見直しを促した。

連盟会長の岡部敬一郎氏(コスモ石油社長)の、『この表現は、無駄話を長々とやる、という意味で使われてきましたが、私どもが扱っておりますアブラは、今や日本の産業の血液です』という発言には、石油関係者の忸怩たる思いとプライドが見え隠れした」(朝日新聞2001年10月13日夕刊)

まじ~っ!そんなこと言わはったんかいな、ほんまにぃ。と思ったんですが、「言葉は誰のものか?」というタイトルで書かれたこのエッセイには、他にも

①日本ビリヤード協会理事会が、報道各社に(車などの連鎖的な追突事故等)「玉突き」という語の多用を慎むよう申し入れた(読売新聞2001年4月6日朝刊)

②兵庫県明石市で起きた歩道橋での圧死事故に関連して、日本将棋連盟は25日、「将棋倒し」の表現を報道で使用しないよう、報道関係の各社、各団体に要望書を送った(毎日新聞2001年7月26日朝刊)

③茶の湯文化普及協会、および製茶業協同組合は、(花柳界や芸能界で客のない暇をもてあます状態を指す)「お茶を挽く」という表現に異議を申し立てる声明を発表した(京都新聞2001年2月27日朝刊)

④東京都はり・灸・あん摩マッサージ指圧師会が「お灸」という言葉を「懲罰」の意味で使わないようにと訴えた(朝日新聞2000年12月19日)。

といった、業界団体の難癖会見が紹介されており、実際に抗議された翌日から表現を自粛するメディアが相次いだ例もあり、筆者は「こういう考えが容認されると、比喩的表現の可否は、各業界団体の諸方面に圧力をかける能力に左右されることが多くなることだろう」と苦言を呈しておりました。

まあ、「ちなみに、上記5点のうち3点はガセネタである」と最後に記されていたんですが...。アブラはガセやろな、多分。
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