折り句

テーマ:言葉・漢字
今年の5月に愛知県知立市の無量壽寺の「かきつばた園」を訪れたことを書きました。そこに咲き誇るかきつばたを見て、在原業平が都に残した妻を思い、「唐衣 きつつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思う」という歌を読んだわけですね。

で、この句は「か(らごろも)」「き(つつなれにし)」「つ(ましあれば)」「は(るばる来ぬる)」「た(びをしぞ思う)」と、各行の頭の文字を連ねると「かきつばた」となるわけで、このような句を「折り句」と呼ぶそうです。

そしたらね、先日の教育研究発表大会で、びわ南小が言語教育の一環で、子供たちにこの折り句を作らせておられるということを知りました。いくつか優秀作を紹介して下さったのですが、ちょうどお題が「かきつばた」のものもありました。

かくれんぼ(6年)
 かくれんぼ きのうらかくれて つかれたよ はやく見つけて たのむから

つゆの帰り道(4年)
 かささして きた道帰るよ つゆの中 ばちゃばちゃばちゃばちゃ たのしいな

かえるの歌(5年)
 かえるのうたが きこえてきたよ つきよの ばんに たんぼから

まあ、「かきつばた」とは直接関連するわけではないのですが、なかなか見事な出来栄えですよね。さらに折り句のお題が「あまのがわ」で次のような名歌もありました。

私の家族(6年)
 あかるくにこにこ 赤ちゃんと
 まな板とんとん お母さん
 のこぎりぎこぎこ おじいちゃん
 がんこでやさしい お父さん
 わたしはみんなが 大好きだ

私もつくってみました。「あぶらじん まだ続けるぞ のぞみもち ガソリンスタンド われを育てし」。次世代には引き継げそうもありませんが、せめて自分の代は恩返しのつもりで....。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/08      >>
27 28 29 30 31 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧