ぬかにカギ
テーマ:油甚本店
2010/10/21 09:07
今年も我が家に新米が届きまして、日本人としての喜びを感じる季節が参りましたが、米といえば、9/26の日経新聞に「コメに糖尿病予防効果?」という見出しのコラムが掲載されておりました。
最近の研究で、日本人が主食としてきたコメに糖尿病を防ぐ効果があることが分かってきたらしく、特に「ぬか」成分に秘訣があるようです。ぬかは玄米をついた時にできるわけですが、ビタミンなどを多く含み、ぬか漬けの床をこねると手肌がスベスベになると申します。
専門的には、米ぬかに多く含まれる「ガンマオリザノール」という成分が、免疫物質とくっついてアトピー性皮膚炎を防いだり、糖や脂肪の分解を促す「アディポネクチン」たんぱく質の分泌を強めて糖尿病を予防することが、わかってきたそうです。
日本人はこの「アディポネクチン」をつくる遺伝子に欠陥をもつ比率が高く、放っておけば糖尿病になりやすいところをコメを主食とすることで補ってきたのに、最近のコメ離れによって糖尿病になりやすくなったのだ、と専門家は指摘しています。
米ぬかといえば玄米ですから、「やっぱり玄米食は体にいいんだ~」と玄米愛好家を喜ばせようという腹積もりではござんせん。私も一介の油屋でござんす。コラムには「ぬか成分は玄米食でも取れるが、より多く含まれるのが米ぬか油だ」と続きます。
「米ぬか油」には悲しい歴史があり、これが尾を引いて、なお現在もあまり利用されない大きな原因となっているようです。それは1968年に起きた「カネミ油症事件」。製造工程でPCBという有害物質が混入し、全国で1万人以上の被害者が出たのです。
悪いのはPCBで、こめ油自体には全く問題がなかったのにイメージが回復していない、と専門家は見ているようです。まさに食用油界の「えん罪」であります。
現在、日本では年間100万トンの米ぬか生産量があり、半分の50万トンは業務用の油として利用されているが、残り50万トンは廃棄させているとのことです。「米ぬか油が復権すれば、糖尿病の予防と資源の有効利用の一石二鳥になるのだが、よい方法はないか思案している」。そんな言葉でコラムは締めくくられておりました。
玄米サラダ油1リットル700円
最近の研究で、日本人が主食としてきたコメに糖尿病を防ぐ効果があることが分かってきたらしく、特に「ぬか」成分に秘訣があるようです。ぬかは玄米をついた時にできるわけですが、ビタミンなどを多く含み、ぬか漬けの床をこねると手肌がスベスベになると申します。
専門的には、米ぬかに多く含まれる「ガンマオリザノール」という成分が、免疫物質とくっついてアトピー性皮膚炎を防いだり、糖や脂肪の分解を促す「アディポネクチン」たんぱく質の分泌を強めて糖尿病を予防することが、わかってきたそうです。
日本人はこの「アディポネクチン」をつくる遺伝子に欠陥をもつ比率が高く、放っておけば糖尿病になりやすいところをコメを主食とすることで補ってきたのに、最近のコメ離れによって糖尿病になりやすくなったのだ、と専門家は指摘しています。
米ぬかといえば玄米ですから、「やっぱり玄米食は体にいいんだ~」と玄米愛好家を喜ばせようという腹積もりではござんせん。私も一介の油屋でござんす。コラムには「ぬか成分は玄米食でも取れるが、より多く含まれるのが米ぬか油だ」と続きます。
「米ぬか油」には悲しい歴史があり、これが尾を引いて、なお現在もあまり利用されない大きな原因となっているようです。それは1968年に起きた「カネミ油症事件」。製造工程でPCBという有害物質が混入し、全国で1万人以上の被害者が出たのです。
悪いのはPCBで、こめ油自体には全く問題がなかったのにイメージが回復していない、と専門家は見ているようです。まさに食用油界の「えん罪」であります。
現在、日本では年間100万トンの米ぬか生産量があり、半分の50万トンは業務用の油として利用されているが、残り50万トンは廃棄させているとのことです。「米ぬか油が復権すれば、糖尿病の予防と資源の有効利用の一石二鳥になるのだが、よい方法はないか思案している」。そんな言葉でコラムは締めくくられておりました。
玄米サラダ油1リットル700円
![](../../resources/member/000/070/0065677/dl8Ghyij.jpg)
看板市議
テーマ:よもやま話
2010/10/20 09:24
昔、タモリの「ボキャブラ天国」という番組があって毎週楽しみにしていたのですが、その中に「皆さんかんばんわ」という、全国にある面白看板をピックアップするコーナーがありました。
最近、文章はワープロで作成したものが当たり前になったように、看板と言えばカッティングシートが当たり前になりました。とてもきれいで体裁はいいのですが、それに慣れると今度は手書き文書や手作り看板が新鮮に感じられます。
今年の夏に沖縄に行ったのですが、ちょうど選挙を控えているのか候補者の看板が林立している地区を車で通りかかりました。そこで見た看板は圧倒的に手作りが多く、選挙の候補者の看板はほぼ例外なく、名字か名前のどちらかが必ずカタカナで記されているのが印象的でした。
そんな折、朝日新聞(10/16夕刊)に沖縄県宜野湾市のユニークな看板の話題が掲載されていたのが目に入りました。それらの看板類は、当地で3月まで自治会長を務めていたという知名ヤスジさんの手によるもので、まさに「おやじギャグ看板」の勢揃い。
![](../../resources/member/000/070/0065872/jKgdFtkF.jpg)
![](../../resources/member/000/070/0065873/Wp7Mggby.jpg)
これ以外の作品は
「ようこそここへ区区区区 私の真栄原区」
「自転車暴走キケン なのにキケンのか?」
「ビンもカンも捨てないで 区民はビンカンです」
「犯罪はゼロ 演歌はジェロ」
「空き巣に注意! ア!キスにもチゥーい」
「うるさいよ飛行機 目立つよ非行期」
「あせりは禁物 あさりは海産物」
「市花はサンダンカ ごみは散乱か」
「年末はイチナサンドゥー(忙しい) お昼はツナサンドゥ」
などなど、27件に及ぶそうですが、いずれも自治会のお墨付きだとか。
ところで、新聞には書いてなかったけど、この知名さん、9月13日に行なわれた宜野湾市議選で、見事14位で当選された模様。まさに今をときめく、「看板市議」ですな。
最近、文章はワープロで作成したものが当たり前になったように、看板と言えばカッティングシートが当たり前になりました。とてもきれいで体裁はいいのですが、それに慣れると今度は手書き文書や手作り看板が新鮮に感じられます。
今年の夏に沖縄に行ったのですが、ちょうど選挙を控えているのか候補者の看板が林立している地区を車で通りかかりました。そこで見た看板は圧倒的に手作りが多く、選挙の候補者の看板はほぼ例外なく、名字か名前のどちらかが必ずカタカナで記されているのが印象的でした。
そんな折、朝日新聞(10/16夕刊)に沖縄県宜野湾市のユニークな看板の話題が掲載されていたのが目に入りました。それらの看板類は、当地で3月まで自治会長を務めていたという知名ヤスジさんの手によるもので、まさに「おやじギャグ看板」の勢揃い。
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これ以外の作品は
「ようこそここへ区区区区 私の真栄原区」
「自転車暴走キケン なのにキケンのか?」
「ビンもカンも捨てないで 区民はビンカンです」
「犯罪はゼロ 演歌はジェロ」
「空き巣に注意! ア!キスにもチゥーい」
「うるさいよ飛行機 目立つよ非行期」
「あせりは禁物 あさりは海産物」
「市花はサンダンカ ごみは散乱か」
「年末はイチナサンドゥー(忙しい) お昼はツナサンドゥ」
などなど、27件に及ぶそうですが、いずれも自治会のお墨付きだとか。
ところで、新聞には書いてなかったけど、この知名さん、9月13日に行なわれた宜野湾市議選で、見事14位で当選された模様。まさに今をときめく、「看板市議」ですな。
バレオスの誓い
テーマ:よもやま話
2010/10/19 09:12
これまで、日本人が知っているチリ人と言えば、
それは
青森の詐欺女「アニータ」!
ちなみに、チリでは女性(ladies)のことを「ダマス(damas)」というらしい
ところが、今回の鉱山落盤事故33人全員救出の快挙はチリの対外イメージを大いに高め、実はチリ人は「中南米の英国人」と呼ばれるほど国民は冷静沈着で紳士的なんだ、という聞いた事のない新説までまことしやかに囁かれている。
しか~し、チリも積もれば山地アゴ。33人もいれば、これまでのチリ人のイメージ通りの人物もいるものだ。そう、今回の救出劇で、ある意味一番話題になった、21番目に救出された浮気男の「ジョニー・バリオス」。
このたびは、思いがけず浮気バレオスで~す(右下)
![](../../resources/member/000/070/0066047/hw92jTMS.jpg)
浮いた男の浮かない顔
![](../../resources/member/000/070/0066048/44XC0q1x.jpg)
不始末、不死鳥(フェニックス)に乗る
![](../../resources/member/000/070/0066049/optIeCuY.jpg)
戻るも地獄、残るも地獄
![](../../resources/member/000/070/0066050/SqbRyv1K.jpg)
待っていたのは妻ではなく
![](../../resources/member/000/070/0066051/ZnC0CzEY.jpg)
愛人だったぁ....。「来ちゃダメだって言ったろ」
![](../../resources/member/000/070/0066052/F4S4gCjB.jpg)
穴から出た途端、「穴があったら入りた~い」
![](../../resources/member/000/070/0066053/Wlhos27L.jpg)
: バリオスよ。浮気は二度とするでないぞ。
バレオス: わかりました。二度といたしません。
: ちかいますか?
バレオス: 神様~。これ以上、地下には居れません~~。
それは
![](../../resources/member/000/070/0066054/VS5oVi3Q.jpg)
ちなみに、チリでは女性(ladies)のことを「ダマス(damas)」というらしい
ところが、今回の鉱山落盤事故33人全員救出の快挙はチリの対外イメージを大いに高め、実はチリ人は「中南米の英国人」と呼ばれるほど国民は冷静沈着で紳士的なんだ、という聞いた事のない新説までまことしやかに囁かれている。
しか~し、チリも積もれば山地アゴ。33人もいれば、これまでのチリ人のイメージ通りの人物もいるものだ。そう、今回の救出劇で、ある意味一番話題になった、21番目に救出された浮気男の「ジョニー・バリオス」。
このたびは、思いがけず浮気バレオスで~す(右下)
![](../../resources/member/000/070/0066047/hw92jTMS.jpg)
浮いた男の浮かない顔
![](../../resources/member/000/070/0066048/44XC0q1x.jpg)
不始末、不死鳥(フェニックス)に乗る
![](../../resources/member/000/070/0066049/optIeCuY.jpg)
戻るも地獄、残るも地獄
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待っていたのは妻ではなく
![](../../resources/member/000/070/0066051/ZnC0CzEY.jpg)
愛人だったぁ....。「来ちゃダメだって言ったろ」
![](../../resources/member/000/070/0066052/F4S4gCjB.jpg)
穴から出た途端、「穴があったら入りた~い」
![](../../resources/member/000/070/0066053/Wlhos27L.jpg)
![かえる](../../resources/emoji/026/em.gif)
バレオス: わかりました。二度といたしません。
![かえる](../../resources/emoji/026/em.gif)
バレオス: 神様~。これ以上、地下には居れません~~。
実が入る
テーマ:言葉・漢字
2010/10/18 09:18
みーな最新号(108号)が届きました。今月のテーマは「賤ヶ岳合戦」でありますが、私はいつも「湖北は可笑しな言葉かり」から入りますんや。こちらは「身が入る話」。結論の部分はこう書かれておりました。
「筋肉痛になることを湖北では『身が入る(みがはいる or みがいる)』あるいは『身がはる』と言う。関西圏では結構広く分布しているようでもあるが、滋賀の方言として紹介されていたりもする。関西弁だと思って使ってみたら通じない、という言葉の一つかもしれない」
うん、確かにコブログのブロガーさんたちも時々「身の入った」お話をされることがあります。しかし、こうして「身が入る」といざ字にいたしますと、どうしても辞書に書いてある「一生懸命になる。真剣になる」、つまり「勉強に身が入る」(いや「入らない」か)、といった用法における意味の方を意識してしまいます。
この場合の「身」は「自分が何かをやろうとする心」を意味するわけですが、一方筋肉痛の場合は「皮や骨に対する肉の部分」ということになりましょうか。
ところで、「実が入る」という言葉もございまして、こちらは「身が入る」と同義の「一生懸命になる」という意味とともに、文字通り「果実が熟れる。熟する。実がはいる」という意味があります。
考えてみますと、筋肉痛の方はむしろこの「実がはいる」状況に近いのではないか。つまり、我が手足が
こんな
ぱんぷくりんの状態
になることを収穫物にたとえて表現したものではないのか、と思うわけです。
「手に豆ができる」![](../../resources/member/000/070/0065812/bc2r2cDa.jpg)
と同じように、手足に「実がはいる」という感覚なのではないでしょうか?元々「身」と「実」は同語源だそうですので、どっちでもいいんでしょうけど、いずれにいたしましても、私は先日の提灯持ちに「身が入り」過ぎまして、すっかり腕に「実が入って」おります。
「筋肉痛になることを湖北では『身が入る(みがはいる or みがいる)』あるいは『身がはる』と言う。関西圏では結構広く分布しているようでもあるが、滋賀の方言として紹介されていたりもする。関西弁だと思って使ってみたら通じない、という言葉の一つかもしれない」
うん、確かにコブログのブロガーさんたちも時々「身の入った」お話をされることがあります。しかし、こうして「身が入る」といざ字にいたしますと、どうしても辞書に書いてある「一生懸命になる。真剣になる」、つまり「勉強に身が入る」(いや「入らない」か)、といった用法における意味の方を意識してしまいます。
この場合の「身」は「自分が何かをやろうとする心」を意味するわけですが、一方筋肉痛の場合は「皮や骨に対する肉の部分」ということになりましょうか。
ところで、「実が入る」という言葉もございまして、こちらは「身が入る」と同義の「一生懸命になる」という意味とともに、文字通り「果実が熟れる。熟する。実がはいる」という意味があります。
考えてみますと、筋肉痛の方はむしろこの「実がはいる」状況に近いのではないか。つまり、我が手足が
こんな
![](../../resources/member/000/070/0065813/Hpr4IkWo.jpg)
になることを収穫物にたとえて表現したものではないのか、と思うわけです。
「手に豆ができる」
![](../../resources/member/000/070/0065812/bc2r2cDa.jpg)
と同じように、手足に「実がはいる」という感覚なのではないでしょうか?元々「身」と「実」は同語源だそうですので、どっちでもいいんでしょうけど、いずれにいたしましても、私は先日の提灯持ちに「身が入り」過ぎまして、すっかり腕に「実が入って」おります。
柳腰と弱腰
テーマ:政治
2010/10/17 08:53
仙石官房長官が日本の対中政策を、しなやかでしたたかな「柳腰外交」と表現したところ、自民党の議員が「柳腰とは女性のしなやかな腰を表現している。女性を表現する時に使う言葉で、外交政策を表す言葉としては不適格」と批判しているようであります。
そうか、私は「うまい表現だなあ~」と思っていたのですが、これは「柳に雪折れなし」とか「柳に風折れなし」というような柳のしなやかさ、したたかさを表す慣用句が念頭にあったからで、仙石氏も同様であったろうと察するわけであります。
自民党議員さんのおっしゃることはごもっともで、政治家は言葉というものを正しく扱わなければ色々と誤解を生じて場合によっては致命傷を負いかねないというのも事実であります。(例:鳩山前首相のトラスト・ミー発言等)
しかし、この場合、「柳腰外交」を文字通り「女性の細くしなやかな腰つきのような外交」と誤解して、それを鵜呑みにする人は少数でありましょうし、多くの人が正しい意味を知らなかったからニュースになったとも言えるでしょう。
もっとも、「柳の枝のようにしなやかに腰を曲げ、強かに地面に額をうちつける土下座外交」あるいは「日本の女々しい外交姿勢」を表すにはうってつけの表現だと揶揄する向きもあるようですが。
それはともかく、自民党としては、民主党内閣の対中外交の「弱腰」を大いに攻撃したいところなのでしょうが、「弱腰」の本来の意味は「腰の左右の細くなったところ。帯をしめるところ」なんだそうです。
柳腰の弱腰を締めるのがいいんだよ
内閣の「弱腰」をしっかりと締め、「粘り腰」「二枚腰」を維持する仙石帯を解きくずすのはなかなか容易なことではなさそうな気がいたします。
そうか、私は「うまい表現だなあ~」と思っていたのですが、これは「柳に雪折れなし」とか「柳に風折れなし」というような柳のしなやかさ、したたかさを表す慣用句が念頭にあったからで、仙石氏も同様であったろうと察するわけであります。
自民党議員さんのおっしゃることはごもっともで、政治家は言葉というものを正しく扱わなければ色々と誤解を生じて場合によっては致命傷を負いかねないというのも事実であります。(例:鳩山前首相のトラスト・ミー発言等)
しかし、この場合、「柳腰外交」を文字通り「女性の細くしなやかな腰つきのような外交」と誤解して、それを鵜呑みにする人は少数でありましょうし、多くの人が正しい意味を知らなかったからニュースになったとも言えるでしょう。
もっとも、「柳の枝のようにしなやかに腰を曲げ、強かに地面に額をうちつける土下座外交」あるいは「日本の女々しい外交姿勢」を表すにはうってつけの表現だと揶揄する向きもあるようですが。
それはともかく、自民党としては、民主党内閣の対中外交の「弱腰」を大いに攻撃したいところなのでしょうが、「弱腰」の本来の意味は「腰の左右の細くなったところ。帯をしめるところ」なんだそうです。
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内閣の「弱腰」をしっかりと締め、「粘り腰」「二枚腰」を維持する仙石帯を解きくずすのはなかなか容易なことではなさそうな気がいたします。