柳腰と弱腰

テーマ:政治
仙石官房長官が日本の対中政策を、しなやかでしたたかな「柳腰外交」と表現したところ、自民党の議員が「柳腰とは女性のしなやかな腰を表現している。女性を表現する時に使う言葉で、外交政策を表す言葉としては不適格」と批判しているようであります。

そうか、私は「うまい表現だなあ~」と思っていたのですが、これは「柳に雪折れなし」とか「柳に風折れなし」というような柳のしなやかさ、したたかさを表す慣用句が念頭にあったからで、仙石氏も同様であったろうと察するわけであります。

自民党議員さんのおっしゃることはごもっともで、政治家は言葉というものを正しく扱わなければ色々と誤解を生じて場合によっては致命傷を負いかねないというのも事実であります。(例:鳩山前首相のトラスト・ミー発言等)

しかし、この場合、「柳腰外交」を文字通り「女性の細くしなやかな腰つきのような外交」と誤解して、それを鵜呑みにする人は少数でありましょうし、多くの人が正しい意味を知らなかったからニュースになったとも言えるでしょう。

もっとも、「柳の枝のようにしなやかに腰を曲げ、強かに地面に額をうちつける土下座外交」あるいは「日本の女々しい外交姿勢」を表すにはうってつけの表現だと揶揄する向きもあるようですが。

それはともかく、自民党としては、民主党内閣の対中外交の「弱腰」を大いに攻撃したいところなのでしょうが、「弱腰」の本来の意味は「腰の左右の細くなったところ。帯をしめるところ」なんだそうです。
柳腰の弱腰を締めるのがいいんだよ
内閣の「弱腰」をしっかりと締め、「粘り腰」「二枚腰」を維持する仙石帯を解きくずすのはなかなか容易なことではなさそうな気がいたします。




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