さすが貢造さん
テーマ:まちづくり
2010/10/29 09:20
県立高校の再編計画に対する反対運動が一部で起こっているのを、個人的にはどうもしっくりこない感じで見ていたのですが、昨日の滋賀夕刊の見聞録「前教育長からの手紙」を読みまして、すっきりいたしました。「そう、そうなんだよ」と。
県教委が出した1学年6~8学級が標準規模とすると湖北の7校はいずれも統廃合の対象になりかねず、「高校が減れば入試競争がさらに激しくなり、近くの高校に行けない子が増え、大規模校で教育力が低下し、教育費の父母負担が増え、地域の活力もなくなる」と、「湖北の高校を守る会」などが反対しているのは皆さんご承知のところ。
これに対して、前教育長の北川貢造氏は滋賀夕刊さんへの手紙の中で、「論点が稚拙で、どうしてこのようなレベルで議論されるのか」と嘆き、「この国、この地域を担う若者に育むべき資質、能力、教養は何か。そのための高校はどのような規模で、どこにあるべきか。これが高校再編の基本、原点ではないか」と訴えられたそうです。
貢造先生(私の高校1,3年の担任なんで、この呼び方がしっくりする)の主張は、同コラムによると、
(1)高校には大集団による「擬似社会」の形成が求められ、1学年7から10学級が望ましく、特色ある学科や職能教育も欠かせない
(2)湖北の7校を4~5校に統廃合し、普通科高校には英語、理数、体育、福祉科を、総合学科高校には工学系、情報系を設置するのが理想的
(3)それぞれの高校だけを見つめるのではなく、湖北地域全体で高校教育をどのように進めるのか。そういう視点での議論が必要
と、まさに「その通り!」と叫びたくなる内容でありました。先生は、提案の前置きとして「既設の高校の歴史、伝統、教育内容を前提としない」ことを挙げていたようですが、まさにこれこそが統廃合反対の大きな源泉なのではないか。
母校が無くなる、地域のシンボルが無くなる等、今なされているのは、すべて大人の都合で過去を見た議論ではないのか。「教育」については自分達の過去にしがみつくのではなく、子どもたちの未来に向けての議論をすべきであることを、貢造先生の手紙は教えてくれているのではないでしょうか。
県教委が出した1学年6~8学級が標準規模とすると湖北の7校はいずれも統廃合の対象になりかねず、「高校が減れば入試競争がさらに激しくなり、近くの高校に行けない子が増え、大規模校で教育力が低下し、教育費の父母負担が増え、地域の活力もなくなる」と、「湖北の高校を守る会」などが反対しているのは皆さんご承知のところ。
これに対して、前教育長の北川貢造氏は滋賀夕刊さんへの手紙の中で、「論点が稚拙で、どうしてこのようなレベルで議論されるのか」と嘆き、「この国、この地域を担う若者に育むべき資質、能力、教養は何か。そのための高校はどのような規模で、どこにあるべきか。これが高校再編の基本、原点ではないか」と訴えられたそうです。
貢造先生(私の高校1,3年の担任なんで、この呼び方がしっくりする)の主張は、同コラムによると、
(1)高校には大集団による「擬似社会」の形成が求められ、1学年7から10学級が望ましく、特色ある学科や職能教育も欠かせない
(2)湖北の7校を4~5校に統廃合し、普通科高校には英語、理数、体育、福祉科を、総合学科高校には工学系、情報系を設置するのが理想的
(3)それぞれの高校だけを見つめるのではなく、湖北地域全体で高校教育をどのように進めるのか。そういう視点での議論が必要
と、まさに「その通り!」と叫びたくなる内容でありました。先生は、提案の前置きとして「既設の高校の歴史、伝統、教育内容を前提としない」ことを挙げていたようですが、まさにこれこそが統廃合反対の大きな源泉なのではないか。
母校が無くなる、地域のシンボルが無くなる等、今なされているのは、すべて大人の都合で過去を見た議論ではないのか。「教育」については自分達の過去にしがみつくのではなく、子どもたちの未来に向けての議論をすべきであることを、貢造先生の手紙は教えてくれているのではないでしょうか。