ぬか喜び

テーマ:言葉・漢字
昨日、米ぬかの効用について書きましたら、tossanから何で「ぬか喜び」って言うんでしょうね?という「誘導コメント」を頂戴いたしました。暗にネタにしてくれというリクエストでしょうか。

「ぬか喜び」とは「いったん喜んだ後、実はあてはずれでがっかりするような、はかない喜び」ということで、「米ぬかが糖尿病予防に有効」→「こめ油が売れるかも」→「油甚喜ぶ」→「でもほとんど反応なかったわ~」という展開を某tossanは期待されているわけですねぇ。

「ぬか」はその形状から、「細かい」「ちっぽけな」という意味で使われるようになり、「ぬか」を接頭語的に用いると、その状態や性質が、こまかい、はかない、頼りない、役に立たない、ことを表すんだそうです。(変な物に「ぬか」をつけて言わないようにね)

従って、「喜び」に「ぬか」がくっついた「ぬか喜び」は「はかない喜び」になるわけでして、他にも「(小)ぬか雨」「ぬか働き」「ぬか星」などの言い方がありますね。

さて、「ぬか」は漢字で「糠」と書きますが、よく見ると「糖尿病」の「糖」とよく似ておりますね。うっかりすると混乱して間違えてしまいそうですが、「ぬか」の方の旁(つくり)は「健康」の「康」ですから、やっぱり体にはいいんでしょうね。

また「糟糠(そうこう)の妻」といういい方をしますが、「糟糠の妻は堂より下さず」という言葉もあるようで、「貧しい頃から苦労を共にしてきた妻は、立身出世の後も離縁するわけにいかない」という意味だそうです。

昨今は女性が強くなりまして、ご主人が定年になった途端に妻から離縁状を突きつけられるという「熟年離婚」も増えているようであります。しかし、いくら「ぬか夫」さんでも、そこは「糟糠の夫」として大事にしてあげていただきたいものだと思います。

「柳腰」の再定義ではありませんが、「捨てようと思っていたものが実はとても頼りがいがあって役に立つことがわかる」。そんな新解釈「ぬか喜び」を期待して...。



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