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タラスティック

テーマ:よもやま話
妻が呆れ顔で「ちょっとこれ見てよ~」と言いまして差し出したのが
これマクドナルドのクーポン

ちょっと見にくいでしょうが、「ダブルフィレオフィッシュ」とあります。一瞬、悪い冗談かと虚構新聞でも読んでいるような気分になりましたが、本気のようですマクドさん。

最近マクドナルドのいわゆるお肉のハンバーガーはほとんど食さなくなりまして、利用するとしてしてももっぱらフィレオフィッシュのSランチ、390円。フィレオフィッシュにポテト(S)とドリンク(S)がついたセット。

上記のダブルフィレオフィッシュ、クーポン価格で300円とありますから、定価だと一体いくらなんでしょうね?それに魚のフライが2枚になったと喜んで飛びつく人いるんですかね?いや、いるから売りだすんか。

調べてみると、既にこの商品はメキシコやタイなどで販売されており人気を博しているとのこと。しかし、包装紙をほどいて、斯様なものが出てきたら

ぎょぎょぎょ!と言うしかないでしょうが。

フィレオフィッシュを見て思い出すのは遠く小学生の頃の給食。これに似た長方形の魚のフライのメニューが給食にあったのを覚えていらっしゃるでしょうか?あれ何ていう名前だったでしょうか?

そうそう「プラスティック」じゃなくて「タラスティック」。あれは美味かったですね。私としては好きなメニューのベスト3に入ったかもしれません。、「タラ」と原材料を明白にしているところが潔いですね。マクドのフィレオフィッシュの原料はタラやろか?いやメルルーサかも。

さて私が今マクドナルドでフィレオフィッシュを選ぶのも「タラスティック」の影響大だと思われます。あの当時だったらパンにフライを2枚はさんでのダブルタラスティック、略してダブタラも食べれたかもしれませんな。

勘三郎さん一周忌に

テーマ:曳山・歌舞伎
昨年の12月5日に亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さんの一周忌にあたって各地で追悼の公演や映写会が行われているそうです。テレビでも特別番組をやっていましたが、録画しておいたものをようやく見られることに。

人工呼吸器を外して最期に発した言葉や歌舞伎のセリフ。菅原伝授手習鑑「寺子屋」の松王丸のセリフだったそうです。もしかするとまだ自分なりに完成できていなかった役だったのでしょうか。

偉大な父を亡くしてまさにその重荷を背負い始めた息子たち二人の姿を浮き彫りにしていましたが、これまでの勘三郎さんの芝居映像やインタビューが随所に散りばめられて、それが大きな励ましになって、人間って亡くなっても死んではいない、ということがあるんだなと実感いたしました。

孫の七緒八君、まだ3歳にもなっていないのに早くも天才ぶりを発揮。見得を切るのはもちろん、車引の梅王丸のセリフまで暗記していて、七之助が思わず「あれ、そんなのまで覚えているの?」と驚いて、ついつい相方の桜丸のセリフで応じたところも印象的でした。

平成歌舞伎座やニューヨーク公演など独自の路線を派手に展開していった勘三郎さんですが、実は先代が亡くなった後は歌舞伎界で不遇の時期があったそうで、それに対する反発というか活路を見出すための新機軸展開だったのでしょうね。

歌舞伎界は子世代の成長と孫世代に順調に男子が誕生しているなど明るいニュースもある一方、勘三郎さん亡き後も、三津五郎さんの膵臓がん発覚、さらに最近では歌右衛門襲名の決まった福助さんまでが脳内出血で入院。まさに我々と同じ50代の役者たちが次々と受難に遭っています。

新築なった歌舞伎座の呪いだとかいう噂が流れるほどですが、25日間連続昼夜公演、歌舞伎以外のドラマや映画の仕事など肉体的にハード過ぎるのも原因の一つなのでは無いでしょうか。半沢直樹出演で人気に拍車のかかった若い愛之助なども過労が心配です。

役者不足とそれに伴うハードワークにスパイラルが掛かって、一層の悲劇を繰り返さないように公演システムの見直しを考える時期に来ているのではないかとさえ思います。



サンタの人力車

テーマ:まちづくり
昨日、店の机に座って仕事をしておりましたら、表を赤い不思議な物体が通りかかるのが見えましたので顔を上げますと、何といつもの観光人力車のお兄ちゃんがサンタクロースの恰好をして走っているではありませんか。

昨日の滋賀夕刊のトップを飾っておりましたし、今朝はあの朝日新聞ですら「夢運ぶサンタクロース」としてカラー写真入りで掲載しておりましたが、確かにそれに値するだけのニュースバリューはあったでしょう。

私が見かけた時、人力車の乗客はいつものように大人ではなく子供だったので、「あれ?今日は平日なのに学校を休ませて観光に来ている親子連れがいるのだろうか?」と不思議に思っていたのですが、新聞を読んで納得。

いつもこの界隈を散歩している大谷保育園の園児らを見て「一度人力車に乗せてあげたい」と同園に申し出ていたようで、21日からクリスマスに合わせた衣装になるのを前に園児らに体験乗車のプレゼントをしたというわけ。

園児たちもとんがり帽子を作ってこの日が来るのを楽しみにしていたとも報じられていましたが、確かに彼らが大きな歓声をあげていたのが聞こえてきました。何にも代えがたいクリスマスプレゼントだったことでしょう。

さて、この人力車、普段二人の若者が黒壁界隈で菅笠、地下足袋姿で営業を行っております。これまでも長浜に人力車が走っていたことはあるのですが、彼らのはそれまでのものとは違ってサービス精神にあふれていて、ただ走るだけでなく、見どころでは人力車を止めて解説したり、時には冗談を飛ばしたり。

実はうちの店も案内スポットの一つとなっておりまして、「店の地面の中に大きなかめが埋まっているのが見えるでしょ。あれは...」とか、「油って水と違って粘度が高いでしょ。だから量り売りをしていると、容器に入れるのに時間がかかる。その間にお客さんと無駄話をするところから、油を売ると」

などと、まさに油を売りながらの人力車操業。新聞によると長浜での営業は今月で終わる、と書いてありましたから、全国の観光地を行脚されているのでしょうか。やはり只者ではなかったのね。

そりゃそうと、どうせならサンタさんだけでなく人力車を引くトナカイも見てみたいわ。かぶりもの名人のtossan、出番ですよ。

座高

テーマ:よもやま話
私は身長があまり高くありませんで、そうですね~、幼稚園から現在に至るまで一つの学級でいうと前から3~5番目くらいのポジションをずう~っと維持してきたように思います。

人によると成長の時期に差があって、幼い頃はチビだったのに高校で急激に伸びたとか、幼稚園の時は一番後ろだったのにその後伸びなかったとか色々なパターンがあるでしょうけど、私はほぼ一貫してチビの部類。しかし、それほど身長コンプレックスを感じたことはありません。

そりゃあ高いに越したことはないんでしょうが、それよりも意外と気になったのが座高。身体測定といえば、身長、体重に加えて必ず座高の測定がありまして、こればっかりはむしろ短い方が嬉しい。何せ座高が高い=足が短いですからね。

こんなことを書いたのも、12/10の日経春秋欄に座高の測定が早ければ再来年から止めになる、ということが書いてあったから。なんでも文科省の有識者会議が「ほとんど役に立っていないのだから廃止すべきだ」という報告をまとめたんだそうです。

座高の測定が始まったのは昭和12年。戦時体制下で「胴体が長いと内蔵が丈夫で兵隊に向いていることがわかるから」という理屈だったそうですが、結局そんな根拠もなくまた発育との関係も明らかにされないままに、ただ法令が学校に義務付けられているという理由で今日まで来ているとのこと。

で、現在では座高の大義名分は「机や椅子の高さの調整に活用するため」というものに変わっているのだけれど、その通りに座高に合わせて机や椅子の高さを調整する学校はないそうです。ちなみに、私達が子供の頃は
こんな感じの木製だったけど
今やデジタル

こんな精密な機械つくってどうするの?座高など測る国は他にないそうで輸出もできないのに。それはともかく、私は内臓が弱いのですが、そういう意味では戦前の座高と内臓の関係説、当たってるんじゃないかな~。


味曾有

テーマ:油甚本店
ある小説を読んでおりましたら、「曾遊の地の思い出」という表現が出てまいりました。これまで見たことも聞いたこともない「曾遊」なる言葉。辞書で調べますと、「以前に訪れたことがあること」という意味だそうです。なるほど、ちょっと小粋な表現ですね、これは。

読みは「そゆう」だと思いましたら、さにあらず「そうゆう」または「ぞうゆう」とあります。「ぞうゆう」で思い出したのが、麻生財務相が総理大臣の時に「未曾有(みぞう)」を「みぞうゆう」と誤読したこと。マスコミが鬼の首を取ったかのように騒ぎましたよね。

「未曾有」とは「未だ曾て(かつて)有らず」ということなんですが、てことは「以前にあったこと」は「曾有」なんじゃないかとふと思いまして調べますとそんな言葉は無いみたいですね。

ほんじゃ、「未だ曾て訪れたことのない」という意味で「未曾遊」という言葉はあるのか?いやいや、これも有りそうで無いんですね。しかしもしあったら、読み方はこれこそ「みぞうゆう」なんでしょうな、当然。もしかしたら、麻生さん、この意味で「みぞうゆう」と言ったんじゃぁ....、無いわな。

あれこれ調べますと、「未曾有(みぞう)」の書き間違いで「味曾有」なんてのもあるみたいですな。あ、そうそう、うちの店に醤油やポン酢も売っていることは前に書きましたけど、味噌もあるんでっせ。
これがみそ
まさに「未曾有の味噌有」、でございます。
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