「よい」言葉

テーマ:言葉・漢字
今週の月曜日、とある会議でおかめちゃんのご主人で市会議員をなさっているひょっとこさん(このニックネームとは似つかわない二枚目ですが)とご一緒する機会を得たのですが、雑談をする中で、去る11/30(土)に市街地で開催されたイベント「HAMAJAZZ2013」の話になって、

「あれは長浜で開かれた中でも久々のよいイベントでしたね。来年も続けて下さいよ」とひょっとこさん。同じく同会議に出ておられ、このイベントの仕掛け人の一人でもあるねむりはかせ、「ほんなら予算つけてくだはいな」と切り返し。

その日の夜は中日新聞の湖北販売店の納会にさざなみ通信関係者も招待され、私もライターの一人として出席させていただいたのですが、テーブルの隣席には、同誌の中で最も人気のある「湖北のことば」を書いておられる国友伊知郎さん(ニックネーム)。

さざなみ通信は、最新号で186号なのですが、国友さんは創刊号から同じテーマで書き続けておられ、200号になったら本を発刊する計画もなさっているとのことでした。「そんなに湖北独特の言葉ってたくさんありますか?」と伺いますと、「やんすだけでも未然、連用、終止、連体、已然、命令、それぞれに味わいがあります」と。

そうそう、冒頭のひょっとこさんの言葉の中の「よいイベント」の「よい」。これね、私なら「ええイベント」もしくは、もう少し気取って「いいイベント」と言うと思うんですが、木之本の方、いや旧伊香郡の方は「よい」を使われますよね。

文章で書くと全く違和感がないのですが、この「よい」は意味は同じでも標準語の平板な「良い」ではなくて、イントネーションとしては「宵の明星」の「宵」のような「よい」なんですよね。

私は父方の祖母が木之本出身なので、子供の頃からこの「よい」が気になっておりまして、高校に進学した時に、やはり木之本や高月の連中がこの「よい」を使っているんだなと自分なりに確認作業をしたことを思い出します。

さらに長浜から嫁に行ったゆうこりんさんが、この「よい」を会話の中で使ってらっしゃるのを聞いて、ああすっかり木之本の女性になってやんすな、と感じたことを思い出します。国友伊知郎さんは、湖北のこの「よい」言葉についても既に書いておられるのでしょうか。

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