誤飲きょさんに注意

テーマ:よもやま話
以前に「風が吹けば薬屋が儲かる」という題で書いた時に、縦にしか切り離せない錠剤を処方されて困ったことを書きましたら、松男さんから次のようなコメントが。

「昔は縦にも横にも切り取り線(スリット)があって、1錠ずつ切り離せたんですが、包装ごと飲んでしまう事故がなくならないんですね。だから、メーカーでは2錠以上繋がっている状態で製造しています。でも、薬局で処方された時に切り離してたりするんで、意味があるのかないのか・・・・。」

そんな包装シートごと飲む奴がおるんかいな、とその時は半信半疑だったのですが、松男さんがおっしゃるようにこれ医薬品業界の課題の一つらしいですね。

最近の日経の記事によると、高齢者らが薬の錠剤を包装シートごと飲み込んでしまう事故が後を絶たず、2009年度までの10年間で86件、2010年以降今年の6月まででも34件発生しているとのこと。

松男さんのコメントにあるように、1996年に製薬各社はシートを細かく切り離せなくする防止策を取ったそうですが、それでも事故が無くならないのは、やはり家庭や病院ではさみで切り分けているのが要因だと。

ちなみに、包装シートはアルミが付いたプラスチック製が主流で、そのまま飲み込むと角の部分が喉や食道を傷つける恐れがあり、体内で溶けないため内視鏡などで取り出すそうな。誤飲が原因で消化器官から出血し死亡した例もあるとのこと。

しかしねぇ、高齢者は特にいっぱい薬飲んでますからねぇ。病気などすると普段の常用薬に加えて数種類薬が増え、しかも毎食後服用するものもあれば、一日一回のもある。

母がそういうケースになった時、さすがにいつ何を飲んだらわからくなるような感じでしたので、一食後ごとに飲む薬を一つずつ切り分けてまとめたことがあります。飲むべき薬や飲む時期を間違えて病状が悪化することを恐れたらこうするのが当然かと。

お医者さんに母の薬が増えていくのを懸念して「これじゃまるで薬を食べてるみたいですね」と言いましたら、「まだまだ~、少ない方でっせ」。薬を切り分けるなと声高に叫ぶより、薬の数と量を減らす努力をしてくで~。いずれにせよ、お年寄りのいらっしゃるお宅は誤飲きょさんに注意を。

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