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百年粗家

テーマ:油甚本店
実は昨日の午後テレビ番組の収録がございましたんやわ。とある筋からお話を頂戴いたしまして、BS5チャンネルの「百年名家」という番組に出していただけることになりました。

この番組、日曜日のひるごろの放映。いつもは昼ごはんを食べながらネプリーグを見ておりまして存在すら知りませんでした。前もってちょっと見てみましたら、何だか格調高い番組で、とんでもないおおさわな立派な家ばっかり出てきますやん。

うちの家は「百年」は当たってますが、「名家」と呼ぶにはあまりにみすぼらしい「粗家」。事前に打ち合わせ来られた番組制作ディレクターも、ちょっと家の中を見て同情して下さったのか、「撮影はお店だけにしておきましょうね」。

ま、今回番組では、私どもの2軒南に位置し長浜で最も古いと言われている四居家がまさに「百年名家」の一つとして取り上げられるんだと思いますが、江戸以前から四居家が代々営んできた油商を、奉公していたうちの初代が明治中期に実質的に引き継いだわけです。

そういう関係で、店内に残っている油壺や量り売りの道具はまさに「油甚」の歴史を超える存在。そうした道具を現在にも実際に活かしながら商売を継続しているところを評価していただいたようです。

さて、こうした収録はたいてい時間が遅れるのが常なんですが、スタッフが予定の30分前くらいに来られて、「少し時間が早まりまして、あと5分くらいで来られます」「え゛~っ」

慌てて体制を整えているところにどやどやと収録スタッフ。続いて、タレントの八嶋智人さんと牧瀬里穂さん。トリビアの八嶋さんに負けまいと、色々と油や道具についてのうんちくを、じんとにっく宜しくうだうだと。後は見てのお楽しみ。

しかし、牧瀬里穂さんは20年前に長浜が寅さんの「男はつらいよ」の舞台になった時に出演されたんですが、20年経ったとは思えない美しさ。ま、見とれている間もなく収録が進んでしまいましたが。

記念写真も撮っていただき、色紙にサインまでいただきましたわ。最後に「ありがとうございました」と牧瀬さんの方から握手を求めて下さいまして、あ~もったいなや、かたじけなや。さっき油量る枡を触ったんで、ちょっと油臭いけど、まあええかぁ。ごめんなさいね、牧瀬さん。

八嶋さん、牧瀬さん、そして番組制作に関わられましたすべての皆さん、本当にありがとうございました。



さらばグリーンピース

テーマ:よもやま話
私、シューマイの上にグリーンピースが載ってると食べる気が無くなるんですけど、皆さんはなんともないですか?5/18の朝日新聞beに「シューマイにグリーンピースは必要?」というアンケートの回答結果が掲載されておりました。

結果は「はい」が40%で「いいえ」が60%。個人的には4割も必要という人がいるのが不思議なんですけど、案の定、味が好きで必要と答えるひとは少数で、「彩りがきれい」とか「見た目が良い」などが多数を占めておりますね。ま、視覚も味覚のうちということでしょうか。

不要と答えた人の理由の第1は「なんのためか不明」、続いて「なんとなく」。そんな理由なのかよ!と言いたくなりますが、グリーンピース自体の人気も低い。「なぜあんなまずいものを載っけるのか」「缶詰みたいな臭いが苦手」など厳しい意見も。しかし全く同感だぜ~っ。

このような不人気論に押されたか、最近はグリーンピースの載っていないシューマイの方が実は一般的なんだそうです。シューマイにはつきものだという固定観念から、言われてみてはじめて載ってないことに気がつく人もいるようです。

さて、絶滅種になりつつあるシューマイのグリーンピース。発端は学校給食だったみたい。ニチレイフーズの開発担当者がこれを考案したのは昭和30年代後半で栄養士と学校給食の新メニューを考えている時だったそうです。

なんでも「子どもたちを喜ばせたい」という話で盛り上がり、ショートケーキを出そうとしたが断念。そこでショートケーキのイチゴに見立て、グリーンピースを載っけることにしたんだそうです。そうかぁ、あれはショートケーキのイチゴ的な存在やったんやぁ。ま、イチゴは美味いからね。グリーンピースくん残念!

ところで餃子とシューマイ、どっちが好きですか?私は圧倒的に餃子ですけど、給食とかに出てきた揚げシューマイは好きだったなあ。でも、本当のシューマイ好きからすると揚げシューマイは邪道みたいですね。

ちなみに、横浜の超有名シューマイは母に言わせると「あれは、あかんなぁ、固い」。そうそう、それにグリーンピース載ったるし。柔らかいのが好きな母は「冷凍の方がうまい!」。ニチレイフーズの商品でもグリーンピースが載ったシューマイはもうないそうだ。さらば、グリーンピース。

来賓の一言

テーマ:よもやま話
あ、そうそう、給食センターの竣工式。まず、市長さんのご挨拶がありまして、その後関係者に感謝状の贈呈。そして来賓代表で市議会副議長が公務で欠席の議長の祝辞を代読されました。

次に、司会の女性が「それではここでご来賓のご紹介をさせていただきます。本来ですと皆様からご祝辞を頂戴いたしたいところですが、時間の都合もございますので、お名前だけのご紹介とさせていただきます」とお決まりの文句。

「まずは長浜市議会副議長◯◯様」で始まりまして、副議長が「おめでとうございます」。「続きまして衆議院議員◯◯様代理で秘書の☓☓様」と来て、「本日はおめでとうございます」。「続きまして参議院議員◯◯様代理で秘書の☓☓様」。すると、「本日は御竣工おめでとうございます」。

てな具合に、国会議員、県会議員、そして市会議員の総務教育常任委員の方々が次々と紹介され、起立されては一言おっしゃって行きます。ま、いずれも政治家ですから自己顕示欲が強いんでしょうね。従って、絶対前の人とは同じことは言わありません。

一番短いパターンが「おめでとうございます」。で、確か一番長かったのが「本日は給食センター御竣工誠におめでとうございます」やったかな。で、この中間の長さの様々な組合せが出てくるわけです。

すなわち、先述以外のもので「御竣工おめでとうございます」とか「本日は誠におめでとうございます」だったり、「御竣工誠におめでとうございます」だったりする。あるいは前の方のやや長めの言葉に対抗してアクセントをつけるように「おめでとうございます」の最短形を出してくる人など、さまざま。

あとねぇ、一番最前列に座った方は後ろ向いて挨拶されるのはいいとして、3列目、4列目になると「自分は一体どこ向いて挨拶したらええんやろ」とばかりに、後ろ向いて、またぐるりと前向いて礼したりと大変です。

実は「教育委員もそのうち呼ばれるんやろか」「さあ、どのパターンで言おかな」とドキドキしながら私もノーネクタイのブレザーのボタンを留めかけたんですが、市会議員さんまででしたな、ご来賓は。

考えてみますと、学校給食センターは教育施設ですからね。教育委員はむしろ主催者側ですね。つまり、「おめでとうございます」って言われる側やったんやんかさあ。

あ、どうも、「ご来賓の皆様、過日はご多忙のところ給食センター竣工式にご臨席を賜りまして誠にありがとうございました。」

ネクタイははめるもの

テーマ:よもやま話
昨日は10時から、南田附町に新築された長浜学校給食センターの竣工式に出席してまいりました。本稼働は2学期からのようですが、市内9小学校、6中学校、8幼稚園に一日9,000食を供給するそうです。

さて、5月の上旬に行なわれた教育委員協議会終了後に事務局から、この竣工式の日の服装について「ノーネクタイでお越しいただきたい」と依頼がございました。

まあ、私自身普段ネクタイをしない生活をしておりまして、そのこと自体は大歓迎なのですが、かと言ってまさか普段着でいくわけにもいかない。シャツに上着の締りのない姿は嫌いだし、さらにその頃は5月にもかかわらず肌寒い気候でしたので、

「まだ5月ですし、寒いかもしれないんでそこまで縛らなくてもいいんじゃないですか?」と申し上げますと、「いや、役所がクールビズの時期に入りますんで」と。他の委員さんも「5月も下旬になったら暑うなるで」。

それでもまだ納得がいかないような顔をしておりますと、課長さんが「少なくとも市長はノーネクタイで出席されます」。「あぁ、それに合せて下さいってことですね」。すると「教育委員も準公務員やしな」と教育委員長さん。

最後に教育長が、「いや、とりあえずノーネクタイをお願いはいたしますが、ま、しかし、自らネクタイ着用がふさわしいと思われる方は、どうぞ着用してお越しください」と発言されその話題は終わりとなりました。

そうは言われたものの周りがノーネクタイなのに自分だけ粋がってネクタイしていくのも気が悪いというものです。そこで、ネクタイをしなくても不自然でないようにストライプのボタンダウンシャツの上にブレザーを羽織っていつもよりややカジュアルな装いで行くことにいたしました。ま、案内にも「平服でお越し下さい」って書いたるし。

さて、当日現地につきまして受付を済ませまして周りを見て唖然。教育委員会関係者、みんなネクタイしてるやん。教育長さんも課長さんも担当者も。あ、他の教育委員さんもネクタイしてるし~。ノーネクタイは数名の市会議員さんだけで、100名近くの出席者のほとんどがネクタイしてやあります。おいおい、どやねん。

会場で隣の席の女性委員のIさんもこれに気がつかれ、「あれ~、皆さんネクタイしてやありますねえ」「でしょ~、ノーネクタイがおかしいと言った私だけがノーネクタイで、諌めた人たちがネクタイ着用ですよ」「ほんと、変ですよねえ」

「確か市長さん、ノーネクタイだっておっしゃってましたよね」「うん、言ってた、言ってた」。最前列の中央に座られた市長さんは後ろ姿しか見えず確認できなかったのですが、最初の挨拶で立ち上がられてこちらを振り向かれますと....、「あ、してるぅ~!」思わず、お隣のIさんと顔を合せて笑ってしまいました。

式が終わった後、Iさんが他の教育委員さんに「油甚さん、ご不満のようですよ、ネクタイの件嵌められたって」。「あぁ、やっぱネクタイせんと締まらんしな」とM委員(そうでしょう、そうでしょうとも)。「いや、こういうことはよくあるもんや」と委員長。

今回の件でよ~ぉ、わかりましたわ。やっぱりネクタイは「はめるもん」やと(笑)。

思わなければノーチャンス

テーマ:まちづくり
昨日は滋賀県都市教育委員会連絡協議会の総会で野洲へ。野洲って今まで行ったことがないような気がします。野洲と聞いて「これ」とイメージできるものが浮かばないのですが、総会後の講演会は野洲高校サッカー部監督の山本佳司さんのお話でした。そうか、野洲高サッカーがあったな。

「セクシーフットボール」と呼ばれて全国高校サッカー選手権で優勝したのは2005年。あれから8年も経つんですね。卒業生の乾貴士選手はドイツのブンデスリーガーで活躍中ですよね。

この監督、元々レスリングの選手でサッカーとは無縁だったそうですが、ドイツ留学中にサッカーに魅了され帰国後高校教諭としてサッカーの指導者に。最初から「全国優勝したる!」と思ったそうで、自分に才能があるとしたらそう思えることだ、とおっしゃいます。

全国にサッカー部のある高校は4,000以上あるけど、全国優勝しようと思ってる監督はほんの一握り。しかし「思わなければノーチャンス」なんだと。優勝したいと思っても出来るわけではないが、思わずに優勝できることはないと。

そうは言っても就任当初は部員が12人(現在は160名以上)の弱小チーム。で、どうやって選手を育てて行ったかというと、まず(1)「世界基準で考えようよ」と、当時は基本からはずれたプレーは高校レベルでは推奨されていなかったのを、世界の一流選手がやってるからと、ヒールパスなどもどんどん取り入れた。

そして、(2)一人ひとりのストロングポイントを徹底的に伸ばす。体格や身体能力に優る強豪校に勝つための技術に特化したサッカーを。技術は寝ていては身につかないわけですが、苦手な部分より好きなところの方が頑張れますよね。

さらに(3)ポジティブシンキングで選手にやる気を起こさせる。これよく聞く言葉なんですが、単に「ポジティブシンキングで行こうぜ」って言ってるだけのことって多くないですか。

山本監督曰く、例えば雨で芝生が濡れてミスが予想される場合、「ミスするなよ」ではなく「今日は相手のキーパー、ミスするかもしれんぞ」とプラスに考えさせる。「ロングボール蹴れ!」と怒鳴ってやらなかった時に叱るのではなく、「ロングボールを蹴るチャンスを逃すなよ」と言って、プレイヤーズファーストの言葉がけをする。

最近体罰が問題になっておりますが、これは「選手のミスを許さない」指導から生じるものではないか、と。ミスをした時に叱るのではなく、「そのミスをした自分をどう思う?」「プロに成りたいんじゃないの?それで大丈夫なのか?」と問うそうです。

つまり、「選手のミスを許さない」指導ではなく、「自分のミスを許さない選手を育てる」指導をというわけです。これはスポーツだけでなく、学校教育や社員教育などにも通じるものがありますね。自分にそんな指導が出来るか?「思わなければノーチャンス」よ。
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