いずい

テーマ:言葉・漢字
さて、昨日のムダ毛処理の話題の続きなんですが、その記事の取材のための旅を終えた朝日新聞前ウィーン支局長のT川さん。欧州男子に触発されたのか、「いつ剃るのか、今でしょ!」とばかり、浴室で自ら「むだ毛の森に迷い込んだ」そうです。

「胸、わき、すね、そして.....。『あの毛がないなんて男じゃない』と妻は食い下がったが、滑り出した刃はもう止まらない。数十年ぶりに姿を現したツルツルに思わず見とれた」なんて書いてあります。見とれるもんなんかよ。

「でも服に擦れてヒリヒリ」。そうそう、わかるわかる。「数日でチクチクし始めた」。で、ここで出た言葉が「いずい」。東北出身のT川さん、つい故郷の言葉が口をついて出たようです。

この「いずい」とは北海道・東北でよく使われている方言で、えも言われぬ異物感・不快感を表す言葉らしい。調べてみると、どうやら「居辛い(いづらい)」が語源のようで、「身の置き場のない状態」すべてに応用可能みたいです。

例えば、「セーターがちくちくしていずい」「パンツのゴムがきつすぎていずい」「あいつと一緒にいるといずい」 「なんかこう上手く言えなくていずい」「入れ歯の具合が調子悪くていずい」等々。

湖北だとこういう感じを何と表現するんでしょうね?「すいとせん」か?いやいや、確かに「いずい」というのは便利な言葉かも。朝ドラで「じぇじぇ」「ずぶん(自分)」に続いて登場せんやろか。

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