男子厨房に入らず

テーマ:言葉・漢字
先日、おかめちゃんが保健所の抜き打ち厨房検査があったと書かれておりました。「厨房」というのは、現在はレストランや旅館などのちゃんとした設備の整った調理場を表すのに使われますが、そう言えば「男子厨房に入らず」なんていう言葉もありましたよね。

男性読者の皆さんは如何でしょう、台所に入って料理なんかなさいますか?私は以前にコロッケ作りを披露したブログを書いたことがありますが、実のところは味噌汁も作れないし、ご飯の炊き方も知らないとんだ物臭野郎なんでございます。

まさに「男子厨房に入らず」。ま、「炊事は女の仕事、男子たるもの出された料理をただ食すべし」。な~んてことを言ってたら、時代錯誤の世の中になってしまいましたけど、日本ではこうした男尊女卑の意味合いで使用されて来ましたよね。

私が中学生の頃、「私作る人、僕食べる人」というハウスシャンメンのCMが問題となり放送中止となったのを覚えておりますが、ちょうどウーマンリブなどの活動が日本で盛んになり始めた頃だったんですかね。

さて実は、「男子厨房に入らず」の言葉の由来は中国の「孟子」の「君子庖厨を遠ざくる也」から来ているそうです。昔は厨房で牛や鳥をさばいていましたから、君主がそんなところを目にすると、動物が可哀想になって食べるのも忍びない気持ちになってしまいます。

そんな弱い気持ちでは国を治めることはできないから、と何か臭いものには蓋的な話ではありますが、いずれにしても、これがいつの間にか「君子」が「男子」になり日本的な解釈に変わっていったようです。

それにしてもおかめちゃん、いくらイケメンでも保健所さんの抜き打ち検査には「男子厨房に入るべからず」と一発かましてやってもよかったかも、ですな。

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