思わなければノーチャンス

テーマ:まちづくり
昨日は滋賀県都市教育委員会連絡協議会の総会で野洲へ。野洲って今まで行ったことがないような気がします。野洲と聞いて「これ」とイメージできるものが浮かばないのですが、総会後の講演会は野洲高校サッカー部監督の山本佳司さんのお話でした。そうか、野洲高サッカーがあったな。

「セクシーフットボール」と呼ばれて全国高校サッカー選手権で優勝したのは2005年。あれから8年も経つんですね。卒業生の乾貴士選手はドイツのブンデスリーガーで活躍中ですよね。

この監督、元々レスリングの選手でサッカーとは無縁だったそうですが、ドイツ留学中にサッカーに魅了され帰国後高校教諭としてサッカーの指導者に。最初から「全国優勝したる!」と思ったそうで、自分に才能があるとしたらそう思えることだ、とおっしゃいます。

全国にサッカー部のある高校は4,000以上あるけど、全国優勝しようと思ってる監督はほんの一握り。しかし「思わなければノーチャンス」なんだと。優勝したいと思っても出来るわけではないが、思わずに優勝できることはないと。

そうは言っても就任当初は部員が12人(現在は160名以上)の弱小チーム。で、どうやって選手を育てて行ったかというと、まず(1)「世界基準で考えようよ」と、当時は基本からはずれたプレーは高校レベルでは推奨されていなかったのを、世界の一流選手がやってるからと、ヒールパスなどもどんどん取り入れた。

そして、(2)一人ひとりのストロングポイントを徹底的に伸ばす。体格や身体能力に優る強豪校に勝つための技術に特化したサッカーを。技術は寝ていては身につかないわけですが、苦手な部分より好きなところの方が頑張れますよね。

さらに(3)ポジティブシンキングで選手にやる気を起こさせる。これよく聞く言葉なんですが、単に「ポジティブシンキングで行こうぜ」って言ってるだけのことって多くないですか。

山本監督曰く、例えば雨で芝生が濡れてミスが予想される場合、「ミスするなよ」ではなく「今日は相手のキーパー、ミスするかもしれんぞ」とプラスに考えさせる。「ロングボール蹴れ!」と怒鳴ってやらなかった時に叱るのではなく、「ロングボールを蹴るチャンスを逃すなよ」と言って、プレイヤーズファーストの言葉がけをする。

最近体罰が問題になっておりますが、これは「選手のミスを許さない」指導から生じるものではないか、と。ミスをした時に叱るのではなく、「そのミスをした自分をどう思う?」「プロに成りたいんじゃないの?それで大丈夫なのか?」と問うそうです。

つまり、「選手のミスを許さない」指導ではなく、「自分のミスを許さない選手を育てる」指導をというわけです。これはスポーツだけでなく、学校教育や社員教育などにも通じるものがありますね。自分にそんな指導が出来るか?「思わなければノーチャンス」よ。

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