一人一、二、三役

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は連休の合間を見計らって、垂井曳山祭に。例年は太夫として出場させて頂いているのですが、今年は長浜で出場いたしましたので、3年前と同様能力的、肉体的、商売的理由でご辞退させていただきました。

以前にも触れましたが、垂井は長浜と違って、芝居の時間が開始、終了も含めて極めて正確ですので、見る側に立つととても親切です。それと、タイムテーブルをよく調べると、意外に試楽(2日)の昼過ぎに行くと、ほぼ3町の芝居が短時間で無駄なく見られることがわかりました。

で、まず12時50分からの中町紫雲閣へ。ここは例年私が太夫でお世話になっている町。今年は長浜から龍豊さんが太夫で、高校生の湊祝君が三味線で出場。委員長や振付さんにご挨拶をいたしまして、観客用に設けられた長椅子に座って「弁慶上使」鑑賞。弁慶役の9歳の少年、やります。
中町紫雲閣の弁慶上使
顔見知りの方からは「そんな格好で何してるんやいな。太夫さぼってたらあかんがな」と嬉しいような恥ずかしいような声をかけていただいたり、「垂井に生まれて良かった」のH君とも再会。名古屋でラーメン作りに頑張っているようです。

2時10分からは西町攀鱗閣の「菊畑」を。ここは振付が私の姉婿で、三味線が賀祝さん。要所、要所で拍手や青年の「できやした!」の掛声が入り芝居が盛り上がります。
西町攀鱗閣の菊畑
実は太夫さんが体調をこわし、急遽賀祝さんが弾き語り。これは大変ですよぉ。三味線弾きながら太夫もやるわけですから。ほんま「賀祝さんばっかり!」ですがな。それでも流石、太夫としても上手に語られます。小学校の時、音痴やったのになあ。

この2町の間に東町鳳凰山の芝居の一部を見せていただきました。中山道の東端で演っているので少し歩きます。ここの芸題は今年長浜で我々翁山が演じた「熊谷陣屋」。同じ演目でも微妙に振りや型が違うのが面白いところです。
東町鳳凰山の熊谷陣屋
先ほど、賀祝さんが一人二役と申しましたが、何とこの東町は豊澤団力先生が振付・太夫・三味線の三役を一人でこなす離れ業。平成13年までは翁山の太夫としてお世話になった方ですが、80歳を超えてもこのヘビーロードをこなされるのには本当に頭が下がります。

垂井祭は今日が本楽、明日が後宴。ぜひお出かけになりまして、一人一、二、三役をご堪能下さいませ。

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