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薬価いやん

テーマ:よもやま話
先日、曳山祭の後片付けの時に、お医者さんで処方される薬を何処で買うかという話題になったんです。中老は皆50歳を超えておりますので、若衆の時と比べると話題が自然とそっち方面に移って参ります。

「あそこのお医者さんは院内処方やで安いし、最近患者さん増えたるらしいで」とか、「あそこのお医者さんは薬をとにかくよ~出さある」とかいう話に加えて、「同じ院外薬局でも◯ギとか◯ンドラッグとかはクレジットも使えるし、しかもポイントもつくから結構利用者が増えてるらしい」との声も。

祭の間お医者さんに行く時間もなく、すっかり薬が切れてしまいましたので、昨日処方箋を出してもらいにかかりつけ医のところに参りました。普段ですと医院の向かいにある「◯くら薬局」で薬を買うのですが、先日の世間話を思い出しまして、いっぺん◯ギ薬局行ってみたろ、と。

◯ギ薬局には、病院の処方薬販売専門のコーナーがありまして、私が行った時は客はゼロ。空いておりましたし、「クレジットカード、ギフトカード使用可」と書いた派手な張り紙もしてあります。ほぉ~、なるほどと思い、医院の処方箋とともに妻から預かって来たポイントカードも出します。

で、いつもの通り2ヶ月分の薬を渡されまして会計を。まあ、薬代はおんなじだろうから、ポイント分だけ安いわけね、と納得顔で帰って来たのですが....。家で2ヶ月前の◯くら薬局の領収書を見ると2,880円とある。で、今日払ったのが2,940円。おやおや、60円高いがね~。

ポイントってどんだけ付くんですか?100円に1点だとすると29点。2倍ついても58点。これなら、ポイント入れてもさくら薬局の方が安いですな。まあ、いずれにしても目くじら立てるほどの差ではありませんのやけど、「処方薬はどの調剤薬局で買っても同値」というのはどうやら誤りみたいです。それとも値上がりしたんでしょうか。

あんた、何や主婦みたいやなてか?ほんまや、minoriさんのこと笑てられんわ。

あまちゃん

テーマ:よもやま話
「気に入った朝ドラはまずBS放送を見て、それから地上波を見るのであるが、早くも『あまちゃん』(NHK)はそのパターンとなる。ようやく朝が明るくなったぞ。あの漫才番組にも使えるような、幼稚園の運動会にだって使えるような軽快なテーマソングで朝が始まるのは気持ちがいい」

あ、これね、私の感想ではなくて、今朝の朝日新聞の番組批評ライターの島崎今日子さんの評。いつもながら、ほぼ100%共感できます。確かに「純と愛」は日本の朝を暗くしたもんな。もっとも、私的には1日2回以上見るレベルには達してないな。これに相当したのは、ちりとてちんとちゅらさんだけかな。

出演者に対する島崎さんの評。まず「ヒロインの能年玲奈は溌剌と生命力にあふれ、『キューポラのある街』の頃の吉永小百合を彷彿させる」と。ほぉ~、何となく意味するところはわかりますな。何か透明感があるというか剥きたてのゆで卵みたいな感じですかぁ?違うか。

そして、「その母、元家出少女が小泉今日子で、祖母が宮本信子と両者ハマり役。海女さんや漁業組合員、北三陸鉄道の鉄道員らを、小劇場出身や個性派&演技派の俳優が演じて、諦念さえ感じさせる底抜けの明るさと、おかしみをふりまいている」。

諦念さえ感じさせる底抜けの明るさ、というのがいいですよね。宮本信子が東京から戻ってきた娘に「おら、この町しか知らねえだども、この町が一番だってことは知っている」というセリフは印象的でした。

クドカンの脚本もべたぼめ。「女の子の成長物語という朝ドラの定番ストーリーをしっかり踏まえながら、母娘の葛藤、夫婦の問題、東北の過疎化、地方と東京の関係、日本の今も描きこんで、しかもそれが深刻にならず、説教臭くもならない」

そして何より、流行らせます意欲満々の「じぇじぇじぇ~」。あまりにわざとらしいんだけど、変に嫌味がない。あれは、「いつやるの?今でしょ」とともに、早くも今年の流行語大賞候補ですな。てな考えは甘ちゃんか。

遣るだったのね

テーマ:言葉・漢字
先日、「調子をやる」というタイトルで書きましたら、ケンパパさんから江戸時代には「気をやる」と言えば、かの行為で絶頂に達する、という意味だったというコメントを頂戴いたしました。

ほぉ~、そんな言い方もあったのかと、思わず辞書を引いてみたんですが、さすがにそんな用例は書いてありませんでしたね。もっとも、語感の辞典には、漠然とかの行為をほのめかすことのある俗語として「やる」が定義されてはありましたが。

いや、そんなことより何より、「やる」なんて言葉を辞書で引いたことありませんでした。それほど「やる」というのは余りに身近で当たり前の語でしたから。ところが、引いてびっくり。これって、「遣る」っていう漢字書くんですね。

「遣」という字を見て、私の場合一番に思い浮かぶのは「遣唐使」。まあ、「唐に遣る(遣わす)使い」だから遣唐使ですわね。つまり、そういう意味の「やる」だけにこの字を使うのかと思っていたら、何かをするという漠然とした意味の場合にもこの漢字なんですね。嘘だと思ったら辞書引いてみて下さい。

現代では「やる」というともっぱら「する」の同義語として使われるのが一般的ですが、大辞泉には一番最初に①そこへ行かせる、さしむける、送り届ける、という意味が記されていました。やはり、「遣る」という字の本来の意味が元なんでしょうか。

そう考えると、「気を遣る」というのが、冒頭の意味になるのも頷けなくはないですね。自分の気を、そのぉ、遠くに行かせるというか、何と言いましょうか....。

あ、そうそう、「やる」を調べておりましたら、「遣る」の次に「破る」が出てまいりまして、これも「やる」と読み、意味が「やぶる、引き裂く」。喉をつぶすという意味で「調子をやる」の「やる」は、もしかすると「破る」かもしれませんね。







刈り上げ令

テーマ:石油
さて、昨日の続きです。実は、研修中は毎日日誌をつけることが義務づけられておりまして、それに対して人事部の担当者の方々が毎日コメントを下さるわけです。その日誌が残っておりますが、今のブログのタッチとあんまり変わりませんな。

では、その1ページ目、3月31日(木)の日誌を見てみましょう。

「今日から待ちに待った(?)研修が始まりました。明日の入社式を終えれば、晴れて日石マン。普通ならば何事もなく平穏無事に済むはずだった初日から、いきなり『刈り上げ令』を全く無視したような頭で登場してしまいました。」

そうなんです。何と当時は入社式に「刈り上げ頭」で臨むべし、という命が下されていたのです。実際、一人ひとり髪の毛をチェックされ、不適格となった者は近くの散髪屋に直行させられたのです。私は半信半疑だったので、全く無視して普通の長さで臨んだのです。日誌は続きます。

「散髪屋のおじさんは、『今年はおとなしそうな人が多いね』と言いつつも私の頭を見て、『君は勇気があるというか、何と言うか根性あるねぇ」とおっしゃいました。しかし、いざ髪を切る段になると、『あ、やべぇ、この子は襟足が短くて、刈り上げなんかできねえぞ』と。

奥さんの方も『やだ!!かわいそう。こういう刈り上げの全然似合わない人っているのよね」と、こっちが恐縮してしまうような情け深いお言葉をかけて下さいました。私の隣の椅子には、刈り上げのとっても似合うG君が『もっと短くやっちゃって下さいよ』とうらやましくなるような言葉をはいていました。

散髪屋さんは、私のために超高等技術(本人曰く)を弄して、他の人の2倍の時間をかけて見事な頭をつくって下さいました。そして最後に『これでダメって言われたら、もう一度おいで。ただでやってやるから』とおっしゃいました。」

結局、2千円を払って帰り、幸いもう一度戻って来ることはありませんでしたが、翌日の日誌を見ると、なれない頭でつい寝ぐせがつき、ひとり滝のような頭で入社式に出た、と記されています。30年前の甘酸っぱい思い出です。

30周年

テーマ:石油
長浜城歴史博物館が今年で開館30周年だそうです。ちなみに、長浜図書館もね。30年前といえば、1983年(昭和58年)。私が大学を卒業し就職した年です。つまり、私も社会人30周年を迎えたわけです。

ちょうど今月の日経新聞「私の履歴書」は、JXホールディングスの相談役で経団連副会長の渡文明さんが執筆されておりますが、私の社会人生活は、このJXの前身である日本石油で始まりました。

私の履歴書って、結局成功者の自慢話で、知らない人にとってはちっとも面白くない場合があるのですが、今回は自分が知ってる方や元上司の名前などが次々と出てきたりで、懐かしさに浸りながら毎日楽しく拝読しています。

さて、入社してすぐに配属とはならず、湘南の鵠沼海岸の会社施設で3週間ほど新入社員研修を受けたんです。同期は30名余りと少なかったので顔と名前はもちろん一致しますし、いわば戦友みたいなもの。途中で会社を辞めた者は私を含めて3人くらいしかいないんじゃないでしょうか。かなり居心地のいい会社です。

毎朝、江ノ島まで砂浜の海岸を隊列を組んでランニング。「1、ソーレ、2、ソーレ、3、ソーレ、イチニサンシ」とか何とか軍隊調の掛け声を掛けながら。今ではこの研修施設も無いようですが、今時は早朝ランニングも無いんかな。

今時でないと言えば、4月1日の入社式の前日、当所へ召集させられた我々はあらかじめ、「必ず〇〇〇〇して来るように」という命令を受けていたのです。さて、その命令とは...?

(明日に続く)
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