調子をやる

テーマ:曳山・歌舞伎
曳山祭の稽古場で、「ちょっと、あなた調子やりそうだから、今日は控えめにしときなさい」と、主役の子に対して振付の先生が注意をなさいました。

「調子をやる」って意味わかります?ま、普通に考えると「調子に乗ってふざけてると怪我でもするので気をつけなさい」という風に取ってしまいますよね。でも、彼は中学校1年生で他のチビスケどもが騒いでいるのを注意こそすれ、自分がふざけるようなことはいたしません。

ではどういうことなのか。何と歌舞伎の業界では「喉をつぶす」ことを「調子をやる」と言うんだそうです。主役の子が頑張って声を出しすぎて、喉がつぶれる危険性があるので、今日は声を出すのを控えめにしておきなさい、という注意だったわけですね。

「なぜ、そのように言うのですか?」と振付の先生に尋ねてみたのですが、「さあねぇ、何でだろうね?調べておいてよ」と答えられましたので、調べてみたんですが、「歌舞伎界ではそのように言う」ということしか書いてなくて、由来はどこを調べてもみつかりません。

まあ、辞書で調べますと、元々「調子」というのは「音の高低の具合」という意味ですので、それがおかしくなるということなんでしょうけど、単純にそんなことでいいんでしょうかね。

ひょっとして中国語で喉のことを「チョーシー」とか言ったりするんとちゃうやろか、などと推測いたしまして、調べますと「喉」や「声」のことを「嗓子」ということがわかりました。口偏に桑と書くんですね。おぉ~、これ「チョーシー」と発音するんかもしれん。

と中日辞書の「音声再生ボタン」を押してみますと、意に反して「サン・ズ」みたいな発音。全然ちがうやん。てことで、由来がようわかりませんのやけど、私も祭が終わるまで調子をやらないように気をつけたいと思います。

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