床本完成

テーマ:曳山・歌舞伎
4月に入りまして、いよいよ曳山祭に向けての気運が盛り上がってまいりました。と言うか、あと数日すれば我々竹本(太夫・三味線)も稽古に入らねばなりませんので、床本(ゆかほん)を仕上げねばなりません。

床本というのは、太夫が語る浄瑠璃を書いた台本で、右横に三味線の譜が書かれております。普段は師匠がお作りになられた床本をコピーさせていただき、それを糊付けしたものを使っているのですが、長浜の曳山芝居は何せ時間が40分と短いため、通常よりも幾分浄瑠璃がカットされたり、一部節が変わったりも致します。

従って、それ専用の床本を自分で書き直す必要があります。と言うか、本来どんな場合でも自分自身で床本は作らなあかんのですけどね。何せ面倒くさいもんで。

さて、前回(3年前)の祭には
こんな感じの床本で臨んだんですが、振付の先生から「油甚さんねぇ、まあ字はきれいに書いてるけど、ちょっと細すぎるわぁ。そんなか細い字ではか細い声しか出えへんよ」と。そして、「まあ今回はこらいたるけど、次回はこういう床本作って来てよ」
と渡されたプロの床本数冊
確かに、これならいかにも力強い声が出そうですわな。しか~し、こんな字書けへんし、仮に書けるようになったとしても今度は読めへんがな。まあしかし、努力の跡だけは見せんとね。

てことで、数日前に一番太い筆ペンを買って参りまして、自分が読め、尚且つ何となく浄瑠璃文字っぽく見えないこともない字を紙へ書いていきました。
こんなもんでどないだ?

まあ、プロのと並べるとあまりに貧弱なんですけど、まあこれくらいでこらいといたろ。そして、昨日店番しながら書き終わりまして、しこしこと糊付けを。

てことで、床本完成!


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