芸はどこで?

テーマ:曳山・歌舞伎
14日の八幡宮境内で、初めて長浜曳山祭を見に来たという京都からの夫婦連れ。登り山で順々に据え付けられる曳山を眺めて、「これからお芝居が始まるんですか?」「いや、今日はもうやらないんです」

16日の町内で文芸会館に出発すべく待機中に観光客から、「子ども歌舞伎はどこで見られるんですか?」「うちは先ほど12時に終わって、今度は午後6時の予定です」「昼間はやらないんですか?」「ええ、ちょっと会館の方に移動してそこでやりますんで」

これまで若衆で神事である祭を遂行することだけを考えていたので、あまり観光面のことは気にもしていなかったのですが、考えてみると、観光客にとってまともに子ども歌舞伎が見られるのは15日だけなんですよね。

13日の夜に自町で1回。14日は午後から登り山なので午前中に1回もしくは2回。16日は文芸会館の公演があるので、午前中もしくは午後に1回と夕方から夜に1回もしくは2回。つまり、本日以外で観光客の多くが滞在する昼から夕方にかけての時間帯に子ども歌舞伎を見られるチャンスはほとんど無いのが実情。

しかも、予定は未定が当たり前で、平気で開始時刻が30分、1時間とずれる。よく、もっと観光客に来てもらえるように日程を土、日にすべきとおっしゃる方がいらっしゃいますけど、15日は平日でもたくさんのお客様が来られます。問題は本日以外で観光客に来ていただくだけのことをやっていないだけでしょ。

いやいや、曳山祭は観光客のためのものではない。町の人が楽しむことも必要。っていうほど最早町に住んでる住人はおりません。しかも、観光客だけでなく広域化した長浜市の各所から見に来られる方たちにとっても、今のあり方は決してベストとは言えないのではないでしょうか。

賛否はいろいろありますが、垂井などは芝居の時間管理が徹底しており、予定時刻から1分1秒違わず正確に芝居が始まり終了いたします。従って、見る方からすれば、予定の時刻、場所に行けば、お望みの芝居が確実に鑑賞できるのです。

そこまで徹底しなくても、例えば14日の登り山の時間帯を2時間遅らせて自町狂言を最低2回行なう。16日の文芸会館公演は無くす、あるいは曳山博物館に場所を移動するなど、より多くの方に子ども歌舞伎を観ていただけるよう検討すべきではないでしょうか。(文芸会館の鑑賞客は市民会館のわずか1/3)

残念ながら、現在、山組間でそういう中・長期的な課題について議論しあう場所や仕組みも無いように思います。曳山文化協会にそういう機能を期待していたのですが.....。

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