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棒に振る

テーマ:言葉・漢字
先日、りんぽんさんが「棒にふる」というタイトルで書かれておりましたが、「それまでの努力や成果を無にする。ふいにする」という意味で「棒に振る」という言い方をします。

この言葉、語源ははっきりしないようですが、「棒手振り」から来ているというのが有力な説のようです。「棒手振り」というのは「ぼてふり」と読みますが、「商品を天秤棒で担ぎ声を掛けながら売り歩くこと。またその商人」。私どもの店にも天秤棒と油桶が残っておりますが、うちの先祖も油の「棒手振り」をやっていたわけです。

さて棒手振りは、担いだ荷を全部売り払ったところで規模も小さく利益も上がりません。従って「必死に歩き回って売り切ってもあまり得をしない」、儲からないので店を持てず已む無く「一生天秤棒を振り続ける」、といったことから生まれた言葉と言われているようです。

がしかし、それなら何故「棒を振る」ではなく「棒に振る」なのかよくわかりません。これについては明快な解答はどこを見ても見当たりませんでした。

「棒に」と使う用法としては、「足を棒にして」とか「台詞を棒に読む」などがありますが、棒というのは「一直線で単調で変化の無いこと」を意味します。人生を単調でつまらないものにするという意味で「人生を棒に」という言い方はできるような気がします。

とすると「棒にする」でもいいようなものですが、「棒は振るもの」なので、掛詞で「棒に振る」と誰かが言い始めてそのまま定着した、というのが順当なところでしょうか。

昨日の大リーグアメリカンリーグ東部地区最終戦は、イチロー、黒田、松坂と日本人のオンパレード。棒を振って新天地に生き場所を確保したイチローと、大リーグでのていたらくで日本での栄光を棒に振りそうな松坂。スポーツの世界は非情ですな。

蜘蛛のミステリー

テーマ:よもやま話
昨日、ゆうこりんさんが「くもの研究」という題で書いておられましたが、確かに外観といい巣を張る生態といい、蜘蛛というのは他の生き物と比べてみても摩訶不思議な存在なような気がいたします。

以前読んだ「クモの糸のミステリー」(大崎茂芳/中公新書)という本によれば、蜘蛛の「蜘」の旁の「知」は元々は「知于(チ)」と書いたらしく、「はたおる、くみたてる」=織、という意味で、一方「蛛」の旁の「朱」は「殺す(誅)」という意味だとか。

つまり、「巣を張り巡らし獲物を捕食する」という生態をその名に現しているわけですね。時々我々の体や頭髪に付着して非常に迷惑なあの蜘蛛の巣ですが、いわゆる縦糸と横糸があり、ネバネバしているのは円周のような横糸だけなんだそうですね。

従って、蜘蛛はよく観察すると縦糸上しか動かないんだそうです。自分の仕掛けたネズミ捕りを踏みつけるようなヘマはしないんですね。獲物がネバネバに引っかかると、足早に近づいていきますが、あれは目で見えるわけではなく、ネットを揺らす振動に反応しているみたいですね。

そう言えば、蜘蛛が獲物をむしゃむしゃ食っているところって見たことないですよね。実は獲物に毒(消化液)を注入し獲物の体内、つまり蜘蛛からすれば体外消化した後、液体を吸い上げるのだとか。

そして、実に丈夫に見えるあの牽引糸、実は1本ではなく2本のフィラメントから成っており、弾性限界強度(糸がバネのように伸び縮みできるギリギリの強度)を調べると、クモの体重の2倍あることがわかったそうです。つまり2本のうち1本が切れても、残りの1本で自らを救えるようになっているわけです。

中国は4千年の歴史ですが、蜘蛛は4億年の歴史。4億年の知恵の結集なんですね。さて、中国では「蜘」がオスのクモを指し、「蛛」がメスを指すとか。オスが「はたを織り」メスが「殺す」。実際、交尾の後にメスに食われてしまうオスもいるようです。人類も4億年経てば....。

冬は「とう◯」がおトク

テーマ:石油
昨日10月2日は「豆腐の日」だったんですね。とう(10)ふ(2)の語呂合わせだそうです。これから、冬に向けて寒くなりますと、湯豆腐の季節ですね。

さて、昨日の新聞折り込みに、こんなものが
冬は「とう◯」がおトク!

◯に文字を入れてキーワードを完成させよう!と、あります。何や、冬は豆腐が安いんかいな。スーパーとかであんなに安売りさせられて、まだ安うなるんかいな?


さて、野田改造内閣で文科相就任の田中真紀子氏

「あまりにんきのない内閣でもありますし、やるべきことは山ほどある」と。

マスコミは、「あまり人気のない」というように勝手に解釈していましたが、教育行政のトップともあろう方がそんな物言いをされるのでしょうか?これは「余り任期のない」、つまり少なくとも近いうちに選挙があるので、という意味で仰ったのであろうと思うのですが。

年内に解散、選挙で、冬は「とう選」がおトクとなるのでしょうか。



あ、宣伝じゃないですけどね、

宣伝じゃないですよ。

味噌からいんです

テーマ:よもやま話
昨日は恒例の多賀大社お朔日参り。ついでに昼食に彦根でラーメンを食べるのも吉例。まあ、南彦根の「たかはし」さんで食べることが多いんですが、「今日はどこか違うところで食べたい気分」やけど「月曜日なので休みのところが多い」アンラッキーも重なりつつの正午間近。

ベルロードを南に向かって走っている時に、戸賀町西の交差点の少し前で「ラーメン樹」の看板が目に入る。フリーペーパーとかで見て、一回行ってみたいと思っていた店。こんなところにあったんか。

ドアを開けてみますと、昼食時ですがお客さん見当たらず。ちょっと不安になりつつも奥に行くとカウンター席。あ、一人お客さんや~った。椅子は黒白のモノトーンでラーメン店には珍しくクッション良し。しかもラーメン店には珍しく椅子の高さが低い。これ、結構食べにくいんちゃうん。

ラーメンは基本、醤油、塩、味噌の3種類。で、それぞれによって「背脂の量、麺の太さ、硬さ、ニンニクの量、ネギの色」などが決まっているようで、要望があれば変更可能とのことですが、とりあえず「お奨めでいいですわ」。あ、ほんで味は「味噌」を選択。どうも美味しい味噌ラーメンがなかなか見つからんのですが、ここはどうか?

もう一人のお客さんは携帯かスマホとにらめっこしてやありましたが、待ち時間が手持ち無沙汰。「あの~、新聞とか雑誌は置いてないんですか?」聞くと、「すいません、うちは置いてないんです」。そうか、まあ、それもこだわりだわな。

ちなみに、雑誌の代わりでもないのでしょうが、「これサービスです」とカクテキが。最近、キムチ系を置くラーメン屋さん増えてますね。これも流行りなんでしょうか?ほどなく、いやほどあって、出て参りました。お、見た目美味そっ、ってことで写真取ります。

太麺がスープに絡んでいい感じです。もやしやネギなど野菜も程よく入っており、チャーシューも美味しいです。が、食べ進むうちに、「こりゃ、カラい!」塩辛いというんじゃなくて味噌カラいんですね。血圧どんどん上昇あるね。れんげで野菜くずを掬えるだけ掬いまして、汁は申し訳ないけどお残し。

あ、そうそう。ラーメン食べてる途中に、「これどうぞ、サービスです!」と、どど~んと出てきた唐揚げ2個。ひえ~っ。「ごめ~ん。私これダメなんよ。最初に言っとけばよかったね。」って、サービスで出てくるって知らんがな。好きな人には堪らんのでしょうが、悪い方へ悪い方へ回転しましたな。迷惑な客だね、全く。

さて、ここのもそうだったんですが、この辺の味噌ラーメンって味噌辛くありません?て言うか、もう味噌ラーメン食う歳じゃないのかな。さて、この後多賀大社に参拝し、つづいて向かった先は、きなこさんお奨めの「下からも入れる」多賀SA。今さら滋賀の特産品買うてもしゃあないので、
これを買い
何となく、これで味噌辛い口の中を癒したい気分です。


桃太郎系

テーマ:よもやま話
先々週の日経プラス1のコラム「コトバの鏡」のお題は「桃太郎系」。一体どういう意味なのだろうかと思いましたら、「会社などで、お菓子をやたらとみんなに配ってくれる人」のことを指すそうです。

お菓子(=きびだんご)を使って人心掌握を成功させた桃太郎にちなんで命名されたもので、「飴ちゃん」をコミュニケーションツールにしている関西のおばちゃんに始まって、手作りお菓子を毎日のように振る舞う若い女の子、必ず部署の人数分買う菓子好きのおじさんなんかもこれに当てはまると、書いてあります。

ただし、お菓子がみんなの人心を掌握しているかというとそうでもなく、「納豆のカップを再利用した手作りのプリンはやめて」だの「自分のお菓子が食べにくくなる」だの文句を言う人たちもいるとか。もっとも筆者はお菓子をくれる人についていく「キジ系」なので、これからもどしどしよろしく、とコラムは締め括られておりました。

ところで、桃太郎について行ったのが何で「サル、トリ、イヌ」だったのかということについては疑問が残るところであります。「取り」はともかく「去る」も「往ぬ」もお菓子の誘惑には負けそうもない名前。むしろ、ネズミやネコでも良かったのではないでしょうか。

彼らの役割について「南総里見八犬伝」で知られる滝沢馬琴は次のように記しているそうです。すなわち、「鬼ヶ島は鬼門を表せり。これに逆する西の方を申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)をもってす」と。なるほどねぇ。逆鬼門ってことですね。

桃太郎に彼らが登場するのは、古代陰陽五行の影響だというわけ。そう言えば、コブログ界には「桃太郎系」の方結構いらっしゃりそうですね。いや、それ以上に「サル、キジ、イヌ」系が多いか。





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