八幡宮の薪能
テーマ:よもやま話
2012/10/16 09:37
昨日10/15は長浜八幡宮の秋季大祭。夜は神輿還御に合せて例年能舞台で薪能が催されます。私は山組に属しておりますので、若衆の頃は御旅所へ神輿を送る囃子の演奏に。そして中老になってからは、昨年、一昨年と神輿を先導する迎え提灯持ちを務めさせていただきました。
で、今年はとりあえず用事がございませんでしたので、ゆっくり薪能でも見せてもらおか、と6時半過ぎに八幡宮へ。既に能面をつけない圧縮版ともいえる「仕舞」が始まっておりましたが、正面および斜めの椅子席はすっかり埋まっておりました。
舞台から見て右側、橋掛かりに近い席が空いておりましたので、そこで観覧することに。以前に「番組」という題で書いたように、能は必ず狂言とセットになっておりまして、能だけだとわけが分からなくてずっと観賞するのはしんどいのですが、間に狂言が入っていると救われたような気分になります。
今年の狂言は「呼声」。使用人の太郎冠者が主人に無断で外出したことを咎めようと、主人が次郎冠者と二人で太郎冠者の家を訪れ、色々な趣向を凝らし「出てこい」と呼びかけるのですが、太郎冠者はその都度同じように声色を変えて居留守を使います。
![](../../resources/member/000/070/0141439/bzBqktUr.jpg)
「太郎冠者殿 宿にござるか宿にござらば お目にかかろぞ お目にかかろぞ太郎冠者殿 」「留守でござる 御用ござらば仰せられよ 仰せられよ」が延々と繰り返され、どんどんテンポが早くなって最後はついに太郎冠者も家から引き出されて万事休す。
![](../../resources/member/000/070/0141440/YRwfqWUK.jpg)
そして最後は能「船弁慶」。あらすじの書いた紙を忘れてきましたので、あまり理解できなかったのですが、雰囲気だけで十分に楽しめます。
![](../../resources/member/000/070/0141441/k5sS2l9m.jpg)
真横から写真を撮っているのですが、一瞬正面席と見まごうでしょ。能は真正面が特等席というわけでなく、舞台から見て右45度くらいが一番いい席だと以前に教わりました。そして、私が座った席も実はそんなに悪くないんです、能の場合は。
夜陰を切り裂くような篠笛の音色が響く中、能面をつけた静御前がゆったりと舞います。しばらくすると、篠笛とは違う笛の音が重なって響いて参ります。「おかしいな」と思ったら「左に曲がります。ご注意下さい」ときた。そう、長浜赤十字病院のすぐ近くですからね。ピーポーピーポーと救急車が来たんですね。
前後半に分かれた船弁慶の上演でしたが、都合により前半が終わる頃に席を立ちました。気がついたら斜め後ろの席にぱんやさんが、バタコさんと夫婦連れで。ぱんやさんの顔を見たら急にお腹が空いて来ました。ぱんやさん、能ではなくてスマホでコブログを観賞されてるようでした。画面が黒地に白文字。じんとにっくだったのか?
で、今年はとりあえず用事がございませんでしたので、ゆっくり薪能でも見せてもらおか、と6時半過ぎに八幡宮へ。既に能面をつけない圧縮版ともいえる「仕舞」が始まっておりましたが、正面および斜めの椅子席はすっかり埋まっておりました。
舞台から見て右側、橋掛かりに近い席が空いておりましたので、そこで観覧することに。以前に「番組」という題で書いたように、能は必ず狂言とセットになっておりまして、能だけだとわけが分からなくてずっと観賞するのはしんどいのですが、間に狂言が入っていると救われたような気分になります。
今年の狂言は「呼声」。使用人の太郎冠者が主人に無断で外出したことを咎めようと、主人が次郎冠者と二人で太郎冠者の家を訪れ、色々な趣向を凝らし「出てこい」と呼びかけるのですが、太郎冠者はその都度同じように声色を変えて居留守を使います。
![](../../resources/member/000/070/0141439/bzBqktUr.jpg)
「太郎冠者殿 宿にござるか宿にござらば お目にかかろぞ お目にかかろぞ太郎冠者殿 」「留守でござる 御用ござらば仰せられよ 仰せられよ」が延々と繰り返され、どんどんテンポが早くなって最後はついに太郎冠者も家から引き出されて万事休す。
![](../../resources/member/000/070/0141440/YRwfqWUK.jpg)
そして最後は能「船弁慶」。あらすじの書いた紙を忘れてきましたので、あまり理解できなかったのですが、雰囲気だけで十分に楽しめます。
![](../../resources/member/000/070/0141441/k5sS2l9m.jpg)
真横から写真を撮っているのですが、一瞬正面席と見まごうでしょ。能は真正面が特等席というわけでなく、舞台から見て右45度くらいが一番いい席だと以前に教わりました。そして、私が座った席も実はそんなに悪くないんです、能の場合は。
夜陰を切り裂くような篠笛の音色が響く中、能面をつけた静御前がゆったりと舞います。しばらくすると、篠笛とは違う笛の音が重なって響いて参ります。「おかしいな」と思ったら「左に曲がります。ご注意下さい」ときた。そう、長浜赤十字病院のすぐ近くですからね。ピーポーピーポーと救急車が来たんですね。
前後半に分かれた船弁慶の上演でしたが、都合により前半が終わる頃に席を立ちました。気がついたら斜め後ろの席にぱんやさんが、バタコさんと夫婦連れで。ぱんやさんの顔を見たら急にお腹が空いて来ました。ぱんやさん、能ではなくてスマホでコブログを観賞されてるようでした。画面が黒地に白文字。じんとにっくだったのか?