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両陛下ご成婚50年と伝統

テーマ:よもやま話
天皇・皇后両陛下が本日、ご成婚50年をお迎えになられました。心より御祝を申し上げたく存じます。天皇制度につきましては、色々な見方・考え方があると思いますが、「平等とか人権といった近代の理念の全く立ち入ることのできない界域(エリア)が社会の中に存在すること」そのものを意義とする西尾幹二氏の意見に賛成です。

西尾氏は「皇太子さまへの御忠言」などの著書にもあるように、雅子皇太子妃殿下に対し厳しい立場をとっています。そのことについてはいささか言が過ぎると思いますが、「平成の時代に皇室を、そしてこの国をここまで持ちこたえさせてこれたのも美智子(皇后)さまのおかげ」という言葉にこそ、彼の真意はあると信じます。


ご結婚50年の会見の中で皇后様が伝統について、お述べになられた言葉です。

『伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために、国や社会や家がどれだけ力強く、豊かになれているかということに気づかされることがあります。一方で、型のみで残った伝統が社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。

また伝統には表に現れる型と、内に秘められた心の部分とがあり、その二つが共に継承されていることも、片方だけで伝わってきていることもあると思います。

WBCで活躍した日本の選手たちは、よろいも着ず、切腹したり、「ござる」とか言ってはおられなかったけれど、どの選手もやはりどこかサムライ的で美しい強さを持って戦っておりました。

陛下のおっしゃるように、伝統の問題は、引き継ぐと共に次世代に委ねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から、皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています。』


私たちもこのお言葉をかみしめて、「伝統」を引き継ぎ、そして次世代に委ねてゆきたいと思います。

4年生が肝

テーマ:よもやま話
昨日は桜花爛漫の下、入学式。いよいよ新学期の始まり。そして、今日は曳山祭の線香番。早いものです。

ところで、この曳山祭を1年中楽しむことができるようにと設立された曳山博物館ですが、平成12年の開館以降、残念ながら博覧会等の特別な年を除くと年間5万人程度の入館者にとどまっています。黒壁には年間200万人が来訪されるということですが、至近距離にありながら、そのうち40人に1人しか来て頂けない計算です。

以前に「超・美術館革命」という本に出会いました。サブタイトルが「金沢21世紀美術館の挑戦」なんですが、著者は同館の初代館長である蓑豊さんです。金沢21世紀美術館へは、残念ながら私自身まだ訪れていないのですが、市民からも観光客からも支持されるニュースポットになっていることは皆さんご存知の通りです。

この本には、美術館の運営方法等、曳山博物館の活性化のヒントになるようなこともいくつか書いてあったのですが、実は私がこの本の中で最も共感を覚えたのは、教育について書かれた次の言葉でした。

「一番吸収力があるのは小学校4年生(10歳)、従ってここに一番大事な先生を置くことが必要」

小学校の新学期に、担任の先生が誰になるか一番気になるのは6年生の時じゃないでしょうか?そして、小学校よりも中学校。勉強が難しくなるほどいい先生に担任して欲しい、というのが親心ですよね。

私自身は小・中・高と今思えば、本当に先生には恵まれたと感謝しています。しかし、やはり肝(きも)だったのは小学校4年生の担任の林寿彦先生であったことは確信できます。一言でいえば、「興味のあることは教科書レベルに関係なく好きなだけ学ばせる」先生でした。(今の中学校レベルだったような気がします)

勉強とは「強いて勉めさせる」もの、決して楽しいものではない。という人がいますが、「学問は楽しいもの」と思わせるマジシャンのような先生でした。いやなものを無理やり詰め込むというのではなく、「一番吸収できる時に吸えるものをできるだけ吸わせる」、それが結局はゆとりを生むのだと私は思います。



ディスポーザー

テーマ:よもやま話
いきなりお尋ねします。アメリカの家を見て一番驚くこと。それは何でしょう?

先日、四居家の竣工式の後に行なわれた「風雅のまちづくりシンポジウム」の際に配られた「人環フォーラム」という京大人間環境学科の冊子の中で、嘉田由紀子知事は「結婚をして73年にアメリカに行きました。ここでは水がもう使い放題なんです。一番驚いたのはガーベッジ・ディスポーザーでした。」と述べておられます。

ガーベッジ・ディスポーザー(garbage disposer)」とは何かご存知でしょうか?一言で申し上げますと「台所の生ゴミを破砕して配水管に流す装置」であります。

日本で一般的に生ゴミと称されるもの、つまり野菜くずや魚の骨などは有料ゴミ袋に入れて回収日に出すことになっております。ところがアメリカでは、流しのシンクの中央にミキサーがついておりまして、茄子のヘタだろうが、じゃがいもの皮だろうが、生ゴミ全部を「ゴゴゴゴゴゴッ」とミキシングして、大量の水道水と一緒に下水道に流してしまうんです。

実は私もこのシステムを初めて見たとき感動し、「何と便利なんだ!」「これは生ゴミの悪臭から解放される福音のシステムだ!」「なぜ日本にこれがないのか?」と思ったものでした。

アメリカでは1935年に商品化。実は日本でも1955年ごろから輸入品が使われ始め、1959年に国産品が発売。1988年に生産中止になったが、1994年頃から認定されるようになり、ディスポーザー対応の排水処理施設を備えた集合住宅が販売されている、と上記冊子に解説がなされておりました。

何故アメリカにあって日本にないのか?そうです、下水道の普及率の違いなのです。日本では生ゴミを処理できるだけの下水道施設が完備していないというわけです。

ご都合主義の私などは、「では是非下水道設備を完備してディスポーザーを使おうじゃないの」、と思ってしまうんですが、さすが嘉田知事は違います。「そんなものを作った意味がわからない。水を無制限に使うアメリカのやり方はもったいない!」同じ驚きでも、無駄使いに対する軽蔑の驚きであったわけです。

同じ文脈で、日本古来の「屎尿農地還元システム」に対する賞賛も書かれておりました。日本は下水道システムを導入してから「屎尿親和文化」から「屎尿忌避文化」に変わった、と。でも、そう言うけど、俺は今さら「ぼっとん便所」に戻るのはやだかんね。









昭和11年の曳山祭

テーマ:曳山・歌舞伎
今年の正月に母校虎高の学年同窓会が開催されたのですが、それを契機に専用掲示板が設けられましたところ、同窓会後も日々投稿が相次ぎ、大変盛り上がっております。

そんな中、カナダのトロント在住の同級生から「曳山祭」に対する思いを書いた投稿がございまして、ポスターなんかより「You Tube」を使って全世界に宣伝した方が有効なんじゃないか、という示唆をいただきました。私はその道にあまり詳しくないのですが、皆さんどのように思われますでしょうか?

そして、彼は「You Tube」で何と昭和11年の曳山祭の映像が見られることを教えてくれました。ご興味のある方は是非こちらをご覧になってください。

長刀組の太刀渡りから始まりまして、三番叟、各町の芝居の抜粋など盛り沢山。八幡宮は12基が勢揃いした2年前と同じように黒山の人だかり。

昭和11年の記録をひも解いてみますと、出番山は、萬歳楼(吃又)、青海山(千本鮓屋)、猩々丸(牡丹景清)、寿山(那須与一)、月宮殿(娘景清)の5組(( )内は芸題)となっておりますが、これに照らし合わせて映像を見ますと、なるほど、なるほど。

さて、このサイトを教えてくれた同級生は長浜出身ではありますが、山組でも旧長浜町でもありません。しかし、遠く離れた異国の地で、「故郷」を思えば曳山祭が浮かんでくるのだそうです。彼は「他に比類なき文化遺産」と表現しておりましたが、確かに「真にinternationalなもの」とはこういうものであろう、と私には思えます。

世界に誇れる祭として、これからも未来永劫続けていけるよう微力ながら尽力したいと思います。


あおによし

テーマ:旅日記
1日おきましたが、一昨日のブログの続きです。宇治平等院見学後、奈良に向かいました。奈良観光は小学校5年生の修学旅行以来ですから、40年弱ぶり。妻は「私は多分初めて」とのことでありました。

まず観光案内所で、勧められるがままにバスのフリー乗車券(500円)を購入。

そして世界遺産を巡る旅へ
まんず興福寺五重塔
東大寺の大ぶっつぁん
金剛力士像も大迫力
春日大社には、わざわざ「NHK大河ドラマの直江兼続公寄進の」と注意書された献灯が
読めまっか?

そして奈良で忘れてはいけないのがこの方たちです。市民の人口より多いのではないかと思うくらいです。
シカトかよ
チョコベビー風○○ち
2~3歳の子どもが拾って食べようとしていたのも、むべなるかな。お母さん悲鳴を上げて止めてましたけど。

「春日野や 駄菓子に交じる 鹿の糞」  一茶



(追記)
さて青春18切符は5回(人)使用可能で、料金は11,500円。今回の旅行は宇治まで行って、その後奈良へ、帰りは京都で食事して帰ってきましたので、JRの正規料金は4,070円/人のところが、2,300円/人で済みました。甲子園への「赤鬼応援」と「あおによし」の奈良の旅で使い切りです。

「青春の 渡る世間は おにばかり」

   






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