ディスポーザー

テーマ:よもやま話
いきなりお尋ねします。アメリカの家を見て一番驚くこと。それは何でしょう?

先日、四居家の竣工式の後に行なわれた「風雅のまちづくりシンポジウム」の際に配られた「人環フォーラム」という京大人間環境学科の冊子の中で、嘉田由紀子知事は「結婚をして73年にアメリカに行きました。ここでは水がもう使い放題なんです。一番驚いたのはガーベッジ・ディスポーザーでした。」と述べておられます。

ガーベッジ・ディスポーザー(garbage disposer)」とは何かご存知でしょうか?一言で申し上げますと「台所の生ゴミを破砕して配水管に流す装置」であります。

日本で一般的に生ゴミと称されるもの、つまり野菜くずや魚の骨などは有料ゴミ袋に入れて回収日に出すことになっております。ところがアメリカでは、流しのシンクの中央にミキサーがついておりまして、茄子のヘタだろうが、じゃがいもの皮だろうが、生ゴミ全部を「ゴゴゴゴゴゴッ」とミキシングして、大量の水道水と一緒に下水道に流してしまうんです。

実は私もこのシステムを初めて見たとき感動し、「何と便利なんだ!」「これは生ゴミの悪臭から解放される福音のシステムだ!」「なぜ日本にこれがないのか?」と思ったものでした。

アメリカでは1935年に商品化。実は日本でも1955年ごろから輸入品が使われ始め、1959年に国産品が発売。1988年に生産中止になったが、1994年頃から認定されるようになり、ディスポーザー対応の排水処理施設を備えた集合住宅が販売されている、と上記冊子に解説がなされておりました。

何故アメリカにあって日本にないのか?そうです、下水道の普及率の違いなのです。日本では生ゴミを処理できるだけの下水道施設が完備していないというわけです。

ご都合主義の私などは、「では是非下水道設備を完備してディスポーザーを使おうじゃないの」、と思ってしまうんですが、さすが嘉田知事は違います。「そんなものを作った意味がわからない。水を無制限に使うアメリカのやり方はもったいない!」同じ驚きでも、無駄使いに対する軽蔑の驚きであったわけです。

同じ文脈で、日本古来の「屎尿農地還元システム」に対する賞賛も書かれておりました。日本は下水道システムを導入してから「屎尿親和文化」から「屎尿忌避文化」に変わった、と。でも、そう言うけど、俺は今さら「ぼっとん便所」に戻るのはやだかんね。









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