両陛下ご成婚50年と伝統
テーマ:よもやま話
2009/04/10 09:24
天皇・皇后両陛下が本日、ご成婚50年をお迎えになられました。心より御祝を申し上げたく存じます。天皇制度につきましては、色々な見方・考え方があると思いますが、「平等とか人権といった近代の理念の全く立ち入ることのできない界域(エリア)が社会の中に存在すること」そのものを意義とする西尾幹二氏の意見に賛成です。
西尾氏は「皇太子さまへの御忠言」などの著書にもあるように、雅子皇太子妃殿下に対し厳しい立場をとっています。そのことについてはいささか言が過ぎると思いますが、「平成の時代に皇室を、そしてこの国をここまで持ちこたえさせてこれたのも美智子(皇后)さまのおかげ」という言葉にこそ、彼の真意はあると信じます。
ご結婚50年の会見の中で皇后様が伝統について、お述べになられた言葉です。
『伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために、国や社会や家がどれだけ力強く、豊かになれているかということに気づかされることがあります。一方で、型のみで残った伝統が社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。
また伝統には表に現れる型と、内に秘められた心の部分とがあり、その二つが共に継承されていることも、片方だけで伝わってきていることもあると思います。
WBCで活躍した日本の選手たちは、よろいも着ず、切腹したり、「ござる」とか言ってはおられなかったけれど、どの選手もやはりどこかサムライ的で美しい強さを持って戦っておりました。
陛下のおっしゃるように、伝統の問題は、引き継ぐと共に次世代に委ねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から、皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています。』
私たちもこのお言葉をかみしめて、「伝統」を引き継ぎ、そして次世代に委ねてゆきたいと思います。
西尾氏は「皇太子さまへの御忠言」などの著書にもあるように、雅子皇太子妃殿下に対し厳しい立場をとっています。そのことについてはいささか言が過ぎると思いますが、「平成の時代に皇室を、そしてこの国をここまで持ちこたえさせてこれたのも美智子(皇后)さまのおかげ」という言葉にこそ、彼の真意はあると信じます。
ご結婚50年の会見の中で皇后様が伝統について、お述べになられた言葉です。
『伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために、国や社会や家がどれだけ力強く、豊かになれているかということに気づかされることがあります。一方で、型のみで残った伝統が社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。
また伝統には表に現れる型と、内に秘められた心の部分とがあり、その二つが共に継承されていることも、片方だけで伝わってきていることもあると思います。
WBCで活躍した日本の選手たちは、よろいも着ず、切腹したり、「ござる」とか言ってはおられなかったけれど、どの選手もやはりどこかサムライ的で美しい強さを持って戦っておりました。
陛下のおっしゃるように、伝統の問題は、引き継ぐと共に次世代に委ねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から、皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています。』
私たちもこのお言葉をかみしめて、「伝統」を引き継ぎ、そして次世代に委ねてゆきたいと思います。