4年生が肝

テーマ:よもやま話
昨日は桜花爛漫の下、入学式。いよいよ新学期の始まり。そして、今日は曳山祭の線香番。早いものです。

ところで、この曳山祭を1年中楽しむことができるようにと設立された曳山博物館ですが、平成12年の開館以降、残念ながら博覧会等の特別な年を除くと年間5万人程度の入館者にとどまっています。黒壁には年間200万人が来訪されるということですが、至近距離にありながら、そのうち40人に1人しか来て頂けない計算です。

以前に「超・美術館革命」という本に出会いました。サブタイトルが「金沢21世紀美術館の挑戦」なんですが、著者は同館の初代館長である蓑豊さんです。金沢21世紀美術館へは、残念ながら私自身まだ訪れていないのですが、市民からも観光客からも支持されるニュースポットになっていることは皆さんご存知の通りです。

この本には、美術館の運営方法等、曳山博物館の活性化のヒントになるようなこともいくつか書いてあったのですが、実は私がこの本の中で最も共感を覚えたのは、教育について書かれた次の言葉でした。

「一番吸収力があるのは小学校4年生(10歳)、従ってここに一番大事な先生を置くことが必要」

小学校の新学期に、担任の先生が誰になるか一番気になるのは6年生の時じゃないでしょうか?そして、小学校よりも中学校。勉強が難しくなるほどいい先生に担任して欲しい、というのが親心ですよね。

私自身は小・中・高と今思えば、本当に先生には恵まれたと感謝しています。しかし、やはり肝(きも)だったのは小学校4年生の担任の林寿彦先生であったことは確信できます。一言でいえば、「興味のあることは教科書レベルに関係なく好きなだけ学ばせる」先生でした。(今の中学校レベルだったような気がします)

勉強とは「強いて勉めさせる」もの、決して楽しいものではない。という人がいますが、「学問は楽しいもの」と思わせるマジシャンのような先生でした。いやなものを無理やり詰め込むというのではなく、「一番吸収できる時に吸えるものをできるだけ吸わせる」、それが結局はゆとりを生むのだと私は思います。



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