我家の天井嘗

テーマ:よもやま話
昨年の6月3日の琴古主さんのブログに天井にしみをつけるお化け「天井嘗(てんじょうなめ)」の話が出て参りました。

そこで、「作り話でしょう」と言われるか、「まさかそんな家に住んでるの~?」と言われるか、とにかく本当にあった『我家の天井嘗』の話を聞いていただきやしょう。

とにかく私どもの家は古うございます。店の部分は改造したとはいえ元々150年から200年ほど前の建物。奥の私達が住まいしている部分も60~70年は経っていると思います。従いまして(最近は妙にいなくなりましたが)天井裏のネズミはもちろんのこと、イタチやヘビが出没することもございます。

ある夜のこと。ネズミが天井裏をバタバタと逃げ回る大きな音で目が覚めました。その後「ニャーオ」という猫の声が。「おーそうか、猫がねずみを退治しておってくれるのか」と納得。と言っても、この猫は飼い猫ではありませんよ。すると程なく、ぞそぞそと猫が天井をこちらの方に近づいてくる気配。

丁度自分の頭上ななめ2メートルほどのところで停止しているような気配を感じ、瞬間何とも言えないイヤーな緊張感が暗闇を支配いたしました。猫の尻尾が立っているのを感じたのです。私は無意識のうちに叫んでいました。

「おしっこしょーるぞ!」と

その叫びと同時に「ジャー」という音が聞こえ始め、天井のその部分に丸いしみが広がったかと思うと、そのほとばしり出た液体は重力に従ってポタポタと畳に落ち始めたのです。マイペットを取りに行って天井と畳をそれこそ仇のように布でぬぐいましたが、終った後も「天井嘗」がまた戻ってくるのではないかという恐怖感にかられ、一晩中まんじりともせず過ごしたのでありました。

ふと目が覚めた翌朝、深夜の出来事がまるでなかったかのように天井には何の染み跡もありませんでした。もしかしたら本当に「天井嘗」だったのでしょうか。



(注)エイプリル・フールに書かれたことは「ウソ」です。

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