満腹レポート2009

テーマ:曳山・歌舞伎
今年の曳山祭、食べ歩きで満腹になりました。以下はその満腹レポート也。この3月に卒業いたしました伝承委員会において毎年恒例でレポートしていたものの続編です。適当に読み流して下さいませ。

1.一條オクラの「う漬物」 ダブルさんばそうめん付 

 一番料理に係らず町内で振舞いたいと、さんばそうめんを準備したところ、一番が当って大サービスのダブルさんばそうめん付。職人賀和重が2月からじっくりと漬け込んだこの「う漬物」、見かけはふにゃふにゃだが、中身はしっかりした歯ごたえ。そのまま食べてもいいが、「かけ湯」も癖になる味で人気。

2.粗菓(そが)だんご三兄弟

 「粗菓」という控えめな名称とは裏腹に菓匠団四郎渾身の作に仕上がった。だんご三兄弟がいずれも独特の味を出し、特に三男坊のだんごが小さいながら泣かせる味。長浜では久しく味わうことのできなかった料理だけに新鮮さもひとしお。初登場の上州米もよく糸を引き、だんごの風味を上げている。

3.トラふぐ肝(きも)の舟盛り

 9年前に引続き松尾板長お得意の舟盛り料理。「ヤッシッシー」とか「はて面妖な」と言いながら召し上がるのが流儀。肝の毒に当っているのに当っていないように見せるところがミソ。料理の評判は当っていないように見えて結構当っているところがミソ。しかし毒に慣れすぎたのか、薬に当ってしまったのは悔いが残る。

4.Yoshinoの開花丼

 文字通り桜をふんだんに作った水口料理人の自信作。同じ素材を扱いながら4年前の春日亭の「函館きつねラーメン全部のせ」とは全く異なる味わい。メインのきつねもジューシーでカレーなる風味。庶民的な味わいではないが、舌の肥えた通には好評。ただ、ところどころ登場する月見うどんは興ざめ。


ごちそうさまでした。今年もおいしい料理ばかりで満腹です。

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