兼好診断(3)桜の盛り

テーマ:よもやま話
昨日は多賀大社の早咲きしだれ桜の話をしましたが、長浜豊公園でのサクラの見頃はこの週末になりそうだとか。

さて兼好法師は、サクラの盛りについて次のように述べられております。


徒然草第百六十一段

花のさかりは、冬至より百五十日とも、時正(じしょう)の後、七日ともいへど、立春より七十五日、おほよう違わず。

*時正: 春分の日


さて、具体的に何日頃なのかそれぞれ計算してみますと、
冬至より150日 → 5月20日頃
時正の後7日 → 3月28日前後
立春より75日 → 4月20日頃

となります。おいおい、何だかそれぞれに一ヶ月くらいづつずれがあって結構いい加減じゃないっすか。「いろんな説があるけど、立春より75日というのが当たらずとも遠からずだ」、ということが言いたかったんでしょうが、まあ割と大雑把で適当なところもあるおっさんだったのかもしれません。ま、余計に親近感がもてますが...。

現代では、「立春より75日」という兼好診断はちょっと時季遅れになりそうですが、温暖化がさらに進むと「時正(春分の日)の後7日」というのが、「おほよう違わず」なんてことになってしまうのかもしれませんね。


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