曳山祭とお寺の関係

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は父の月命日ということで例月の如くごえんさんに月参りをしていただきました。お勤めが終わった後、少しお話をさせていただくわけですが、今回の話題は何と言っても曳山祭。

ここのお寺は大手門通りにございまして、お御堂が大手町壽山の稽古場として毎回使用されています。神事にお寺を使うの?という疑問がございますでしょうし、おそらく当初は山組に貸すことに門徒内でも賛否両論があったに違いありません。

さらに、ごえんさんのご子息が前回に引き続き役者として出場され、今回は主役の鳴神上人役。残念ながら、生ではお旅で終了間際を少し見ただけだったのですが、ZTVの放映で立派な演技を拝見し、「上手に演らありましたなぁ」と感想を正直にごえんさんにお伝えいたしました。

しかし稽古開始時は息子さんも振付の先生もかなり悲観的だったそうで、その後は猛特訓。マンツーマンや主役二人と先生だけの非公開稽古もあったそうです。総合的な芝居の評価は別として、個人の役者としての出来は今年一番だったかも。

「しかし八幡さんでの雷には驚きましたな」「そうそう、御旅所でも大手の芝居の時だけ雨が降りましたし」。鳴神という演目が雨を呼んだというもっぱらの評判でしたが、当の壽山組は祭の期間中、両神前以外はアーケード内で芝居を打つため、実際のところ他町ほどは雨の心配をしないんだそうです。羨ましい。

さて、稽古場としてお御堂を貸すことは従前からのことですが、ご子息が役者として出場したのは当寺としても初めてだったため、内外から批判もあったようですし、山組に属する他寺の住職などは「うちは絶対そんなことはさせん」とおっしゃっていたようです。

しかし、ごえんさん、屈することなく、「曳山祭は義務やと言いながらも、みんなが集まってきて結束して昼夜も分かたず町のために何かしようと頑張るし、こんなすごいことはない。それに比べてお寺はどうですか?もっと考えんとあかんのちゃいますやろか」と言われたそうです。

曳山祭のパワーもさることながら、それを肌で感じて、お寺のあり方も自省し改善しようとなさる、このごえんさんもすごい。まだ若いのですが門徒であることが誇らしくなるごえんさんです。

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