下水流
テーマ:よもやま話
2015/04/26 09:47
全国からお見えになる観光客を相手に商売をしておりますと、変わった地名があるもんやなぁと感心することが時々あります。長崎から来られた女性のお客様に宅配を頼まれ、地名が「女の都」だったので驚いたことを以前書いたことがあります。
で最近では、宛先が宮崎県の宅配を依頼されたのですが、町名が「下水流」。ぎょえっ!「げすいりゅう」ってどんなところやねん。ちょっとそんなところには住みたくないなぁ。
と思って調べてみると、これ「しもずる」と読むんですね。てことは「上水流」って地名もあるのかな、と推測したらやっぱりありました。こちらは「かみずる」。上水流町の人は絶対圧倒的優越感持ってるんだろうなぁ、と勝手に想像をしてしまうわけです。
まあ、ある固有名詞に「上(かみ)」や「下(しも)」の付く地名は全国至るところにありますが、やっぱり「下」側にはどうしても劣等感が生じるのではないでしょうか。ましてや「下水流」ですからね、これは改名要請とか出て来ないんでしょうか?
地名どころか、「下水流」という苗字もあるそうで、特に鹿児島県では「上水流」「下水流」以外にも桑水流、大水流、小水流、西水流など水流系の苗字が結構あるようです。確かに「水流」自体は綺麗だけど、これに「下」はくっ付けたくないよね。
世の中にはいわゆる珍地名というのが結構あるようで、wikipedia「珍地名」の中に滋賀県からは有名な守山の「浮気町」と虎姫の「酢」が挙げられておりました。
何で「酢」なんていう地名が生まれたんだろう?と思ったんですが、何と3年前に自分で調べてブログ書いてましたね。興味のある方はご再読を。
で最近では、宛先が宮崎県の宅配を依頼されたのですが、町名が「下水流」。ぎょえっ!「げすいりゅう」ってどんなところやねん。ちょっとそんなところには住みたくないなぁ。
と思って調べてみると、これ「しもずる」と読むんですね。てことは「上水流」って地名もあるのかな、と推測したらやっぱりありました。こちらは「かみずる」。上水流町の人は絶対圧倒的優越感持ってるんだろうなぁ、と勝手に想像をしてしまうわけです。
まあ、ある固有名詞に「上(かみ)」や「下(しも)」の付く地名は全国至るところにありますが、やっぱり「下」側にはどうしても劣等感が生じるのではないでしょうか。ましてや「下水流」ですからね、これは改名要請とか出て来ないんでしょうか?
地名どころか、「下水流」という苗字もあるそうで、特に鹿児島県では「上水流」「下水流」以外にも桑水流、大水流、小水流、西水流など水流系の苗字が結構あるようです。確かに「水流」自体は綺麗だけど、これに「下」はくっ付けたくないよね。
世の中にはいわゆる珍地名というのが結構あるようで、wikipedia「珍地名」の中に滋賀県からは有名な守山の「浮気町」と虎姫の「酢」が挙げられておりました。
何で「酢」なんていう地名が生まれたんだろう?と思ったんですが、何と3年前に自分で調べてブログ書いてましたね。興味のある方はご再読を。
畳まない屋
テーマ:よもやま話
2015/04/25 08:56
昨日2階の書斎で仕事をしておりましたら、下から事務員さんに「Y山さんという方がお見えです」と呼ばれまして下りていきますと、胸に「Y畳店」と刺繍の入った作業服を着た凛々しい姿のよこちんが。
「おぉ、あのなぁ、ちょっとK寿司さんの仕事が入って、そのついでにウィンドウの畳がそろそろ換え時でないかと思って見に来たんや。けど全然どうもないなぁ」「換え時ってあんた、この間換えてもらってからまだ2年くらいしか経ってないがな」
そうそう、平成8年に店舗改装して以後、西日の影響で色褪せ劣化していたウィンドウ内の畳を2年ちょっと前によこちんにかえてもらったのです。「最初のやつを15年以上使てたんやさかい、まだまだ行けるやろ」
「ほうか、15年も持ったかぁ。ほしたら、次の交換の時にはうちの店無いかもしれんなぁ」と弱気のよこちん。「なんでよ。後継ぎやんすやろ」「うちは女二人やさかい、あかん」「養子もろたらええがな」「誰が畳屋なんかしてくれるかいな」
よこちんの話では、畳屋さんは近年それこそ店を畳むところが多く、湖北でもかなり軒数が減っているとのこと。「けど残っているところは安泰やろ」と言うと「それがそうでもないんやわ。パイ自体もどんどん縮小してるんよ」
確かに新しく建つ住宅なんか、畳の部屋なんて限られてますもんね。田舎でも畳の部屋の全くない家も増えているのだとか。私なんか畳の部屋のない家なんか考えられませんけどね。
さてしばらく世間話をしていたのですが、今度はよこちん、店の間の上敷きに目が行きまして「これはだいぶん擦り切れとるなあ。裏返したらどうや」とアドバイス。出入りが多いというより、地方発送の荷造りをここで行なうので、段ボール箱が擦れて摩耗したんだと思います。
「あのなぁ、琉球だたみっちゅうのがあってな、ちょっと高いんやけど、それやと丈夫やさかいこんな風にはならんわ」とさりげなく営業も。今度サンプルを持って来てもらうよう約束して別れましたが、何とか後継者を見つけて信頼できる「畳まない屋」さんを続けてほしいなぁ。
「おぉ、あのなぁ、ちょっとK寿司さんの仕事が入って、そのついでにウィンドウの畳がそろそろ換え時でないかと思って見に来たんや。けど全然どうもないなぁ」「換え時ってあんた、この間換えてもらってからまだ2年くらいしか経ってないがな」
そうそう、平成8年に店舗改装して以後、西日の影響で色褪せ劣化していたウィンドウ内の畳を2年ちょっと前によこちんにかえてもらったのです。「最初のやつを15年以上使てたんやさかい、まだまだ行けるやろ」
「ほうか、15年も持ったかぁ。ほしたら、次の交換の時にはうちの店無いかもしれんなぁ」と弱気のよこちん。「なんでよ。後継ぎやんすやろ」「うちは女二人やさかい、あかん」「養子もろたらええがな」「誰が畳屋なんかしてくれるかいな」
よこちんの話では、畳屋さんは近年それこそ店を畳むところが多く、湖北でもかなり軒数が減っているとのこと。「けど残っているところは安泰やろ」と言うと「それがそうでもないんやわ。パイ自体もどんどん縮小してるんよ」
確かに新しく建つ住宅なんか、畳の部屋なんて限られてますもんね。田舎でも畳の部屋の全くない家も増えているのだとか。私なんか畳の部屋のない家なんか考えられませんけどね。
さてしばらく世間話をしていたのですが、今度はよこちん、店の間の上敷きに目が行きまして「これはだいぶん擦り切れとるなあ。裏返したらどうや」とアドバイス。出入りが多いというより、地方発送の荷造りをここで行なうので、段ボール箱が擦れて摩耗したんだと思います。
「あのなぁ、琉球だたみっちゅうのがあってな、ちょっと高いんやけど、それやと丈夫やさかいこんな風にはならんわ」とさりげなく営業も。今度サンプルを持って来てもらうよう約束して別れましたが、何とか後継者を見つけて信頼できる「畳まない屋」さんを続けてほしいなぁ。
親指を隠す
テーマ:よもやま話
2015/04/23 09:36
何かどこかで見たタイトルやなぁ、と思ったあなたは、きっときなこさんのブログの愛読者でしょう。そう、そのきなこさんが先日「親指隠せ」というブログの中で、「ヘビを見たら親指隠せと親に言われて未だにそうしていると書かれていました。
私はヘビを見ても親指は隠しませんが、子供の頃に霊柩車や葬式を見たら親指を隠していた覚えがあります。と言うか、かなり年齢を重ねてからもそれを続けていたかもしれません。お葬式に参列するようになってからは、親指隠し続けているわけにもいきませんので、やらなくなりましたけど。
どうも、この習慣は全国的なもののようで、「霊柩車と親指の関係」についてかかれたサイトも発見いたしました。親指を隠さないと、「親が早死にする」と言われていた覚えがあるのですが、親指=親、つまり親指を隠すことによって、死やケガレから親を守るという意味があるわけですね。
さらに元々は、「親指の先が霊的なものとの接触箇所であり、古くからその出入り口として認識されていた」ようで、「親指は体の中で邪悪なものに狙われやすい場所」であるから「親指を隠すという行為によって災厄を防ぐ」という発想が生まれてきたようです。
ですから、邪悪の象徴であるような「ヘビ」を見たら親指を隠せ、というきなこ家の伝承もこれに従ったものと言えるのではないでしょうか。
Yahoo!知恵袋の質問に対する回答の中に「私も子供の頃、霊柩車を見たら親指を隠していました。今は霊柩車の運転手をしています。」というようなのがありました。さすがに親指隠しながら運転してたら事故起こしてしまうでしょうね。
そう言えば、最近は葬儀場でのお葬式が増えて、まちなかでお葬式や霊柩車はほとんど見なくなりました。霊柩車も昔は立派なお仏壇のような構造でしたよね。親指が大手を振って生きられる時代になりました。
私はヘビを見ても親指は隠しませんが、子供の頃に霊柩車や葬式を見たら親指を隠していた覚えがあります。と言うか、かなり年齢を重ねてからもそれを続けていたかもしれません。お葬式に参列するようになってからは、親指隠し続けているわけにもいきませんので、やらなくなりましたけど。
どうも、この習慣は全国的なもののようで、「霊柩車と親指の関係」についてかかれたサイトも発見いたしました。親指を隠さないと、「親が早死にする」と言われていた覚えがあるのですが、親指=親、つまり親指を隠すことによって、死やケガレから親を守るという意味があるわけですね。
さらに元々は、「親指の先が霊的なものとの接触箇所であり、古くからその出入り口として認識されていた」ようで、「親指は体の中で邪悪なものに狙われやすい場所」であるから「親指を隠すという行為によって災厄を防ぐ」という発想が生まれてきたようです。
ですから、邪悪の象徴であるような「ヘビ」を見たら親指を隠せ、というきなこ家の伝承もこれに従ったものと言えるのではないでしょうか。
Yahoo!知恵袋の質問に対する回答の中に「私も子供の頃、霊柩車を見たら親指を隠していました。今は霊柩車の運転手をしています。」というようなのがありました。さすがに親指隠しながら運転してたら事故起こしてしまうでしょうね。
そう言えば、最近は葬儀場でのお葬式が増えて、まちなかでお葬式や霊柩車はほとんど見なくなりました。霊柩車も昔は立派なお仏壇のような構造でしたよね。親指が大手を振って生きられる時代になりました。
身体髪膚
テーマ:よもやま話
2015/04/21 08:54
身体髪膚(しんたいはっぷ)之を父母に受く。敢えて毀傷(きしょう)せざるは考の始めなり。
4/11の朝日新聞「折々のことば」に取り上げられていたものですが、中国の古典「孝経」が出典だそうです。中国の古典に詳しくない私もこの言葉は知っていました。
意味は「体は髪から皮膚までみな両親から授かったものだから、壊したり傷つけたりしてはならない」ということなのですが、自分がこの言葉を知っているのは、はっきりとした記憶はないものの、親(多分父)から常々そう言われていたからだと想像します。
で私も、子供が髪を染めたいだの耳にピアスの穴を開けたいだのとほざくと、この言葉を発して戒めておりました。残念ながら馬耳東風で効果はあまりなかったようですが。
私自身は、耳に穴どころか、髪の毛にパーマをかけたことすらございません。いわんや髪染めをや。実は最近白髪がかなり増殖してきましたので、おしゃれ染めには若干興味が...。
それはともかく、旧制高校の寮には、この言葉をもじった「寝台白布之を父母に受く。敢えて起床せざるは考の始めなり」と自室の扉に貼り紙をする輩がいたそうな、とコラムには書かれていました。
これもどこかで聞いたことがあったような覚えがありますが、確かにうまいこと言い換えてますよね。しかし、学生の頃って何であんなに眠れたんだろうと思うほど、よく寝てましたわ、私。
最近は、身体発奮でもないけど早朝に目が覚めて、敢えなくも起床して新聞を読んでおります。これこそ考の、いや「老の始まり」でしょうな。
4/11の朝日新聞「折々のことば」に取り上げられていたものですが、中国の古典「孝経」が出典だそうです。中国の古典に詳しくない私もこの言葉は知っていました。
意味は「体は髪から皮膚までみな両親から授かったものだから、壊したり傷つけたりしてはならない」ということなのですが、自分がこの言葉を知っているのは、はっきりとした記憶はないものの、親(多分父)から常々そう言われていたからだと想像します。
で私も、子供が髪を染めたいだの耳にピアスの穴を開けたいだのとほざくと、この言葉を発して戒めておりました。残念ながら馬耳東風で効果はあまりなかったようですが。
私自身は、耳に穴どころか、髪の毛にパーマをかけたことすらございません。いわんや髪染めをや。実は最近白髪がかなり増殖してきましたので、おしゃれ染めには若干興味が...。
それはともかく、旧制高校の寮には、この言葉をもじった「寝台白布之を父母に受く。敢えて起床せざるは考の始めなり」と自室の扉に貼り紙をする輩がいたそうな、とコラムには書かれていました。
これもどこかで聞いたことがあったような覚えがありますが、確かにうまいこと言い換えてますよね。しかし、学生の頃って何であんなに眠れたんだろうと思うほど、よく寝てましたわ、私。
最近は、身体発奮でもないけど早朝に目が覚めて、敢えなくも起床して新聞を読んでおります。これこそ考の、いや「老の始まり」でしょうな。
緊張緩和と風邪
テーマ:よもやま話
2015/04/20 09:05
このブログを始めた平成20(2008)年から垂井もしくは長浜の曳山祭の太夫として出場させていただいておりますが、特に長浜の祭がある4月は天候不順で健康管理に特に気を使います。
平成22(2010)年に初めて長浜の曳山の舞台で語らせていただいた時は、3月の中頃に風邪を引き、結局祭が終わるまで完治することなく、洟と痰に悩まされ続けました。
この苦い経験に基づき風邪を引かないようにと留意しているわけですが、特に今年は稽古場に通う時もマスクを着用しておりました。ちなみにプロの文楽の大夫さんも日頃からネックウォーマーや紙マスクで喉が乾燥しないように気を配っておられるそうです。
おかげさまで風邪もひかず喉も痛めることなく無事祭は終了いたしましたが、終わった次の日の朝、喉に痛みを感じまして、「あれま、風邪引いちゃったかな」と。
その後喉の痛みは退いたものの、今度は痰やら洟がで始めまして、昨晩などは床に就いてからしばらくして腹痛を催し長時間トイレに座っている間に汗が噴き出始めまして、出て来た時には顔面蒼白、頭部が死人のように冷たくなっていたようで、妻が慌てて写真を撮って見せてくれました。
ま、今朝は無事こうしてブログを書いているわけですが、やはり緊張が解けた時にこそ風邪をそれこそ引き込んでしまうわけですね。緊張している時は自律神経だの交感神経だのが働いて、体温が上がり免疫力もアップして風邪を引きにくいのだとか。
しかし緊張があまり続きすぎると内臓にもよくない影響があるようで、気が緩むと風邪を引くというのは、「気を緩める必要がある」というサインでもあるそうです。そう言えば、しばらくプール行ってませんわ。久々にサウナとジャグジーでゆっくりしてこ。
平成22(2010)年に初めて長浜の曳山の舞台で語らせていただいた時は、3月の中頃に風邪を引き、結局祭が終わるまで完治することなく、洟と痰に悩まされ続けました。
この苦い経験に基づき風邪を引かないようにと留意しているわけですが、特に今年は稽古場に通う時もマスクを着用しておりました。ちなみにプロの文楽の大夫さんも日頃からネックウォーマーや紙マスクで喉が乾燥しないように気を配っておられるそうです。
おかげさまで風邪もひかず喉も痛めることなく無事祭は終了いたしましたが、終わった次の日の朝、喉に痛みを感じまして、「あれま、風邪引いちゃったかな」と。
その後喉の痛みは退いたものの、今度は痰やら洟がで始めまして、昨晩などは床に就いてからしばらくして腹痛を催し長時間トイレに座っている間に汗が噴き出始めまして、出て来た時には顔面蒼白、頭部が死人のように冷たくなっていたようで、妻が慌てて写真を撮って見せてくれました。
ま、今朝は無事こうしてブログを書いているわけですが、やはり緊張が解けた時にこそ風邪をそれこそ引き込んでしまうわけですね。緊張している時は自律神経だの交感神経だのが働いて、体温が上がり免疫力もアップして風邪を引きにくいのだとか。
しかし緊張があまり続きすぎると内臓にもよくない影響があるようで、気が緩むと風邪を引くというのは、「気を緩める必要がある」というサインでもあるそうです。そう言えば、しばらくプール行ってませんわ。久々にサウナとジャグジーでゆっくりしてこ。