朝日新聞の取材

テーマ:曳山・歌舞伎
従軍慰安婦問題や原発事故関連の記事で評判が地に落ちた朝日新聞。うちは昔から続けて購読しておりますが、地元ネタが全く充実していないことでも有名であります。

その朝日新聞が、滋賀版の「近江滔々」というコラムで今年長浜曳山祭を連載で特集記事にされております。3月の中旬から始まり、祭の諸行事や祭を担う人々に焦点を当てたものとなっているのですが、実は私も4/7に三役の太夫として登場いたしました。

すさまじい形相で写っておりますが、カラオケをのうのうと歌っているわけではないので、こういう顔になることももちろんございます。普段は違うよ。

この記事を書いておられるのは大津支局の女性記者さんなのですが、事前に約1時間半にわたってインタビューを受けました。私の生い立ちから曳山祭との関わり、そして太夫という役目を負うことになった経緯等々、それこそ根掘り葉掘り聞かれたわけです。

いや悪い意味ではなく、こちらの心の琴線に触れるような質問を次々として来られるのには驚きました。事前に私の大まかな経歴や立場なども抑えておられ、歌舞伎についても演目などにも詳しく造詣が深い印象を受けました。

で、1時間半にわたって話した内容をどのようにまとめられるだろうかと思っていたのですが、流石ですね。冗長な表現はなく、しかも私が話したかった肝の部分は見事に抑えられています。一般の読者は何気なく読み過ごすかもしれませんが、当の私にだけはよくわかります。

掲載の直前にも表現や内容についての確認の電話がありました。幼い日湯船の中で聞いた父の浄瑠璃が私が太夫となる一つのきっかけになったことを話したのですが、私が言った「身に染み付いていたんでしょうね」という言葉。「身にしみていた」とか「身に染み込んでいた」としてはいけませんか?と

「『染み付いた』では悪い意味に取れますかね?」「えぇ、そんな気がして」ということで、仕上がって出て来たのが「身にしみこんでいたのやなぁ」だったのですが、ここはやっぱり「身にしみついてたんやろなぁ」だったかな。

しかし、記者さんがこんな細かい表現一つ一つを丁寧に確認されるとは想像だにしていませんでした。記者の主観で勝手に記事を書き綴られることが多い中、まだまだ朝日新聞は捨てたものではないな、と再認識をした次第です。

もう一つ、最後の「この人生もよかったかな」というところは、あえて「よかった」と断定にはしなかったのですが、それで良かったでしょうか?とも。「それで結構です」。まだまだ自分の人生に結論は出したくないですもんね。

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