さすが大星

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は曳山祭の裸参り3日目。以前は毎日のように見に行っていたものですが、近年は太夫として出場させていただくようになり、風邪でも引いたらえらいことになるので外出は控え目にしておりました。

しかし昨日は、比較的気候も温暖で家の前を通過する「よいさ」の声にどうも我慢できずに、「ちょっと行ってくるわ」。私の気持ちをとうの昔に察している妻は「どうぞ、どうぞ」。とりあえず風邪予防のため、ベンチコートを着て毛糸の帽子を被り、さらにマスクをして家を出ます。

今年お世話になる鳳凰山の隊列に付いていったわけですが、警護をされている知人の背中を後ろからポンと叩いて挨拶したものの、相手はキョトンとした表情をされているので、マスクを取ってもう一度顔を見せると、「な~んや油甚さんかぁ。誰かと思いましたがな」と。

そうか、この格好じゃ誰やわからんのかいな。試しに別の方にも声を掛けたのですが、この方も「誰や、こいつ?」という怪訝そうな顔。正体を明かすと、「おいおい、IS(イスラム国)かと思たがな」。
ちなみにこんな格好でしたんや

確かに、すれ違う知人のほとんどの方は私と気付かれなかったようでして、こちらから黙礼すると黙礼を返されますがそれ以上の反応はありません。ある女性は声をかけてもニコッと笑っただけでしたので、マスクを取りますと、いきなり破顔大笑で「あぁ~ん、こんばんはぁ~」と。

ところがね、一人だけ向こうからあいさつをして来た人がおりました。「こんにちわ~」と声を掛けられましたので、「え?誰かわかるの?」と聞くと「はい」と。彼は鳳凰山の子供役者のS史君ではありませんか。

子供の目は誤魔化せませんなぁ。そうそう、S史君は大星由良之助役。昼行灯らしいけどさすがに夜目は鋭いな。



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