消えた四川うどん

テーマ:よもやま話
3連休に帰省した息子。昼ご飯でも食べに行こうということになり、何が食べたいかと聞くと「10月に入ったし、そば廣さんの四川うどんを」ということで、即決。

そば廣さんの四川うどんといえば、ブログでも取り上げましたが、ちょうど6年前に巡り合って以来すっかり虜になり、私の中では長浜の中のイチオシメニューであったわけです。

さて、店に入るや否やとりあえずメニューを見て、四川うどんの文字を探します....、が何故かその文字が定位置から消えているではありませんか。「あれ?無いやん、四川うどん」、妻と息子と3人で顔を見合わせます。

とりあえず他のメニューを注文することとしたわけですが、注文を取りに来られた女店員さんに、「あの~、四川うどんは無くなっちゃったんですか?」と尋ねてみました。

すると女店員さん、「はい、そうです」と。思わず「え、どうしてですか?」と追及いたしますと、心なしか気まずそうな笑顔を浮かべながら、結局何も答えずに去って行かれました。

そうかぁ、こりゃ聞かない方がよかったかぁ。きっと手間がかかるからよ。注文する人があんまりやあれんかったんちゃうか。儲からんからやろ。そしたら値段上げたらええやん。と、勝手な想像であれこれ言い合う3人。

すると妻が「ひょっとしたら具材を炒めるので腕を悪くしたんじゃないの」と言い出します。そう言えば、かつて彦根にあった「やきめし」の名店「紅舟」のマスターも中華なべの使いすぎで手首を痛めて、焼飯作れなくなったことがありました。

「腕がいいのに腕を悪くした」。これでブログのタイトル決まりやな。という息子。いや、そんな単純なもんでもないのかな。かつてダダジャーナルにも書かれていたように、「そばの香りが好き、そばの味が好き、そば打ちが好き。そばのすべてが好きなんです」というマスター。

彼にとっては、やっぱりうどんは邪道だったのか。そういう職人気質、決して嫌いじゃないけど、それにしても無くすには惜しすぎる四川うどん。私のお腹に文字通りぽっかりと穴があいたようだ。

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