三つ揃い

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は、長小の運動会、そして街なかでは「きもの大園遊会」が催されていたわけですが、雲なし、風なし、湿気なしで、これ以上はないという好天に恵まれましたね。

さて、例年きもの大園遊会の日には、山倉を開けて中の曳山を開放し来訪者に御覧いただくことが恒例となっておりますが、私が所属する伊部町翁山組では、これに合わせて幕類などの虫干しを行ないます。

以前にも書きましたが、十三の曳山の中でも、翁山は懸装品つまり幕類については、品質・デザイン・量、どれを取っても他町の追随を許しません。

で、この幕類を山倉の隣家の駐車場をお借りして、下の写真のように広げまして数時間虫干しをいたします。

ちなみにこの見送り幕三枚は、奥から①:国指定の重要文化財となっているベルギー製の毛綴れ織、②:①の端切れをつなぎ合わせて作ったとされる市指定文化財の二送と、③:①の劣化防止のために作成されたレプリカであり、この3枚をこうして同時に鑑賞できる機会はまずありません。

こうして無造作に広げられておりますとその価値がなかなか感じられませんが、昨日ここを通られて御覧になられた方は本当にラッキーであったと思いますよ。残念ながらここまで歩いて来られた振袖姿のお嬢さんはお一人もおられませんでしたが。

さて見送り幕三つ揃いの手前にある鳳凰の柄の紺色の幕。この幕は見送り幕の下幕で、適切な表現ではありませんが、まあ三つ揃いの下に着る下着みたいなものでしょうか。通常目に入ることはありませんが、これも当翁山のみが行っている登り山での幕掛け替えの際にその雄姿を現します。

来年のきもの大園遊会の際には、ぜひこれらの懸装品鑑賞に当翁山山倉まで足お運び下さいませ。


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