ざらとたま

テーマ:言葉・漢字
昨日に引き続き、「◯◯と◯◯」の対比シリーズ。さて、よく使うんだけど、何でそういうのかよくわからない言葉ってありますよね。たいていは調べると、あぁそういうことかぁって納得したりもするんですが、調べてもわからんこともざらにある。

いや、ざらにはないな、たまにしか。この「ざら」と「たま」、よく使うけど不思議な言葉ですね。「たま」は「偶然」の「偶」と書きまして、「まれであること、めったにないこと」という意味です。でも、何で「たま」が「まれ」なんだろう?

もっとわからないのは「ざら」。漢字でどう書くのかもわからないけど、とにかく意味は「いくらでもあって、珍しくないさま」。元々は「ざらなり」という形容動詞。

つるつるしてなくて、ざらざらした低級紙をザラ版紙、あるいは単にザラ紙といいますよね。漢字では「更紙」と書くようですが、物が新品という意味で使う「さら」というのも漢字で書くと「更」だから、こうなると全くわけがわからなくなります。

これから先は個じんとにっく的解釈なんですが、やはり「ざら」は「ざらざら」から来ているような気がします。そして、これはやっぱり「たま」の対語としての「ざら」ではないか。

つまり、「たま」は「玉」あるいは「珠」。丸くてつるつるしたものが「たま」で、そういうものはきっと珍しくそんなに数はなかったはず、だから「珠玉」として珍重された。

一方、そのあたりに転がっている石や砂はざらざらしていて、それこそ「ざら」にあるから、いくらでもあって珍しくないものを、「たま」に対して「ざら」というようになったのではないでしょうか。しかし「たま」という名の猫はざらにいるけど、「ざら」という名の猫もたまにいるのでしょうか?

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