先生と社長

テーマ:よもやま話
教育委員に成りたての頃、事務局からお電話。どうも私のことを呼ぶのに戸惑われているのがようわかる。名字で〇〇さんでええやんと思うんですが、「委員さんにおかれましては」と仰ったり、挙句の果てには「先生」。

「俺は先生ちゃうわ~~!」って昔なら言うてたかもしれません。政治家でもいらっしゃいますよね。「私のことを先生と呼ばないで下さい。◯◯と名字でお願いします」。以前は、そうやそうや、その通り、と思っていました。

「社長」というのも嫌いですね。うちは父が亡くなった後、私がすぐ戻れなかったので母が社長になり、実は登記上の社長は今もって母。いろいろ変更手続きするのも面倒だし、「まあええやん」と嫌がる母を宥めて今日に至っております。

父の存命時は法人ではなく個人商店ということもあったのですが、父も社長という呼称を嫌っていたようで、皆からは「大将」と呼ばれていました。しかし、考えてみると「大将」と呼ばれるからには単に役職のみならず人格と器が必要で、到底私には縁遠いものです。

世の中には、誰それとなく「社長!」、「先生!」と媚びへつらうように人のことを呼ぶ方がいらっしゃいますが、あれは感じよくないですね。と、ず~っと思っておりました。

ところが、ある時、本だったか雑誌だったかに、「知らない人を称するのに『社長』もしくは『先生』と言っておけばほぼ間違いない」と書いてあるのを発見いたしまして、なるほどと目からウロコが落ちる思いでした。

言われる自分の立場でばかり考えておりましたが、言う方の立場に立てば「この人のこと何て呼んだらええんやろ?変なこというと失礼になるし...」と迷った挙句の「社長」であり「先生」なのではないかと。

そんなある日、スタンドを手伝っていた時、入店してきた車を誘導しながらスタッフが「社長~ぉ、もう少し前にお願いしま~す」。お、言ってるやん、言ってるやん。運転手の顔確認してそのスタッフ「あ、市役所の人でしたわ」。う~ん、こういう場合はどう言うたらええんやろ?「市長!」か?

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