昼過ぎと昼下がり

テーマ:言葉・漢字
♪あ~る晴れた昼下がり、市場へ続く道.....、ドナドナドナド~ナ。この間、くまさんのブログのタイトルに「昼下がり」って言葉が出てきたのを見て、条件反射的にこの歌が浮かんで参りました。

う~ん、そう言えば「昼下がりの◯◯」とかいう映画もあったなぁ。どんな映画かは知らんけど。しかし、昼下がりって一体いつなのか?まあ、昼より下がってるわけだから、昼過ぎなんでしょうね。じゃあ、昼過ぎとどう違うのか?

大辞泉で「昼過ぎ」を引きますと、「正午を過ぎた頃、また午後になってから」とあります。一方、「昼下がり」はと言うと「正午を少し過ぎた頃」とある。少しってどれくらいなんだよぉ~。10分、30分、1時間?よくわからん。

こんな時に役立つのが「語感の辞典」なんです。まず「昼過ぎ」は「正午を少し過ぎた頃の意で、会話にも文章にも使われる日常の和語」とあり、参考情報として「通常は午後1時あたりまでを連想しやすい」と。なるほど、1時を過ぎると「昼過ぎ」とはいいづらくなると。

で、「昼下がり」の方は「『昼過ぎ』に近い意味で、改まった会話や文章に用いられる古風な和語」とある。いいですねえ、古風な和語というだけで、うんと格調高い香りが漂って参ります。

語感の辞典の真骨頂はこの後の記述。「事務的な『昼過ぎ』に比べ、のどかな情緒が感じられ、放火事件や殺人事件などの報道にはなじまない。感覚としては『昼過ぎ』よりも長く、午後2時頃まで含みそうな雰囲気がある」と。わかりやすいでしょ。

あ、そうそう、「昼過ぎ」という言葉には「色褪せて古びていること。また、そのもの」という意味もあるんですね。道理で件の映画が「昼過ぎの◯◯」って題名にはならないわけだ。

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