セプテンバーはひと昔

テーマ:よもやま話
早いもので9月も今日で終わりですね。ところで30年くらい前に出た竹内まりやの「セプテンバー」って曲知ってます?♪セプテンバー、そして9月は~、セプテンバー、さよならの国ぃ~、......と続きまして、つまるところ一番寂しい月なんだそうです。

それはともかく、ちょっと前に松男さんに聞かれた「とばっちり」の語源。あぁ、こりゃ調べるまでもないな。塵が飛んで来て「飛ばっ塵」やろ、と思って辞書を開きましたら...、

あれま、見慣れぬ漢字が出てきたじゃあ~りませんか。「迸り」→これで「とばっちり」だって。で、「とばっちり」は「とばちり」の音変化、とあって、さらに「とばしり」の転とある。「ほとばしる」という言葉もありますよね。だから「とばっちり」は元々「飛び散る水しぶき」ね。

で、「とばっちり」「とばちり」「とばしり」「ほとばしり」って、どいつもこいつも漢字で書くと「迸り」って書くんだってさ。

辞書って面白いですよね。「とばしり」って聞くと、普通頭に思い浮かべるのは「戸走り」。溝に塗るとよく戸がすべるようになるのでこう言われるのですが、大辞泉ではこれが「迸り」の次に出てくる。

で、「戸走り」は「水蝋樹蝋」の異称と書いてある。で、この「水臘樹臘」の読みが「いぼたろう」。へぇ~!って思っちゃいますわな。ほんで「いぼたろう」を調べますと、「イボタノキに寄生するイボタロウムシの幼虫が分泌した蝋を加熱溶解し、冷水中で凝固させたもの。ろうそくの原料や、家具・革製品のつや出し、止血剤に使用」とある。

さて冒頭の「セプテンバー」という歌。「♪借りていたディクショナリー、明日返すわ~、LOVEという言葉だけ切り抜いた後、それがグッドバイ~」って歌詞が出て参ります。

今の子どもたちって、電子辞書ばかりでほとんど紙の辞書って使わないんですよね。だから、辞書眺めて、あれま、隣にこんな面白いことも書いたる、とか、ほんならこれはどういう意味やろ?ってな辞書サーフィンもやらないんでしょうね。ましてや、別れに際して「LOVE」という言葉だけ切り抜いて返すなんて無理よね。

セプテンバーはひと昔。

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