街なかアイン誕生秘話(1)

テーマ:まちづくり
いよいよアートインナガハマ(長浜芸術版楽市楽座)が1週間後に迫って参りました。今年は25回目を数えますが、街なかでの開催となったのは平成5年、第7回目からで、それまでは豊公園で行なわれておりました。

どのような経緯で街なかへ移行されたのか?平成5年の3月から「アイン検討委員会」が設置され、街なか移行について討議がなされておりまして、私も出席していたことが当時の手帳には記されております。長浜に帰ってきてから、まだ1年ほどしか経っていなかったのですが、ある意味よそものの視点が必要だと思われたのでしょうか?

3月1日に市商工観光課から商店街側に対して、街なか移行に対する意見聴取が行なわれております。市側の説明は、「過去6回開催され長浜のイメージアップにつながっており継続していきたいが、1)マンネリ化してきた、2)商業振興の位置付けで補助しているが、豊公園開催では街づくりとはマッチしない。

従って、市制50周年でもあり、この際『きもの大園遊会』との一体化をいたしたい」というものでありました。これに対して、商店街側の考えを当時のS商店街連盟会長が次のように述べられております。

1)商店街は商業ベースでイベントも考える必要がある。朝市はJCが始めて商店街(連協)が引き継いだが、立ち消えになってしまった。朝市の二の舞では困る

2)出世まつり(きもの大園遊会)は、商店街の単会イベントもあり、これにアインが加われば負担増となるばかりでなく、中途半端なイベントになりかねない

現在、商店街はむしろアインの方にエネルギーを注いでいるのですが、当時はきもの園遊会の協賛イベントに傾注していたことがわかりますね。

さて、豊公園でのアインは素晴らしいイベントであったことは間違いないのですが、コスト負担があまりに大きく(市側は一応否定しておりましたが)、発起人数名が多額の個人負担をされるなど、経済的に継続が難しい状態に陥っていたことは明らかだったのです。

いずれにせよ、この会議の最後は商工会議所のY課長の「アインの原点に立ち返って問題点を整理し、継続実施の必要性を明確にするとともに、アインをどう街づくりに活かすかを考えましょう」という言葉で締めくくられ、次回に持ち越されたのでした。

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