ゴキバリやす

テーマ:よもやま話
先日、日経新聞の「科学技術版」で驚くべき記事を発見した。「ゴキブリを『原発事故ロボ』に」というもの。ゴキブリ型のロボットを作ったのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。

記事によれば、東京農工大の教授らが、昆虫の体液を利用して発電するバイオ燃料電池を開発したとのこと。体液に含まれる糖分のトレハロースを分解して電気を得るんだそうで、昆虫にこの燃料電池を搭載し、原発事故の現場などで活躍する災害用ロボにしようというのだ。

そこで白羽の矢が立ったのは昆虫の中の昆虫?「ゴキブリ」。燃料電池の大きさは縦2.5cm、横2cm、厚さ1mmで、実際にゴキブリにこれを取り付け、10.5マイクロワットの電力を得たそうだ。

ゴキブリが選ばれた理由は、放射線への耐性が人間の数十倍程度高いといわれ、作業員が近づけない現場で情報収集ができる。また、ゴキブリの中には体液を取り出しても1年以上生き続けるとみられる種類もあり、長時間の活動が期待できるとのこと。

そんなことせずに、昆虫の上にコイン電池を電源として載せたらどうなの?っていう学者もいて、研究を進めているらしいが、どうやら電池が大きくて重いため昆虫が思うように動けないらしい。

核戦争が起こってもドブネズミとともに生き残るだろうと言われている「ゴキブリ」。そもそもこれ以上原発事故は見たくないってのが率直な感想なんだけど、せいぜい「ゴキバリやす」。



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