離縁の子が梨園の人に

テーマ:曳山・歌舞伎
「香川照之が歌舞伎役者になったらなあ」なんて夢のようなことを考えたことのある歌舞伎ファンは少なからずいると思うのですが、私もその一人でした。

香川照之といえば、最近では坂の上の雲で正岡子規、龍馬伝で岩崎弥太郎を演じ、その演技力は当代随一と言っても過言ではないでしょう。また、あしたのジョーの丹下段平役もこなすなど芸域の広さにも定評があります。

彼は歌舞伎俳優市川猿之助と女優浜木綿子との間に生まれたものの、二人の離婚後は猿之助とは絶縁状態。初めて歌舞伎の劇場に父に会いに行った際に冷たく、「お前は自分の子どもじゃない」「あんたを捨てたところから、私の人生が始まっている」と言い放たれたそうです。

さて、昨日の朝日新聞を見てびっくり。来年の6月に新橋演舞場で行われる初代市川猿翁の50回忌追善興行に香川照之も出場とある。まあ、笹野高史や金田龍之介の例もあるので、一般俳優が歌舞伎に出ておかしいってことはないんですけどね。

さらに毎日新聞を見てたまげた。その公演で従兄弟の市川亀治郎が猿之助を襲名。そ、そして香川照之自身も市川中車を襲名、つまりほんまの歌舞伎役者になるってことやん。え゛~っ!ですよね。

香川照之の実力を歌舞伎界も認めているってことなんでしょうけど、何より「お前は自分のこどもじゃない」と言い放った父猿之助が我が子として認めた、ということが一番大きいのではないでしょうか。

天才香川がどんな演技を見せるのか本当に楽しみです。「この船に乗らないわけにはいかなかった」と会見で語っていましたが、彼をもってしてもそんな容易い航海にはならないかもしれません。香川といえば「さぬき」。一歩進んで「しぬき(死ぬ気)」で頑張って欲しいものです。

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