あきらめてあきらめず

テーマ:よもやま話
恐ろしいことになりました。天変地異とはこのこと。阪神大震災の時も日に日に死傷者が増え、被害の深刻さが赤裸々に抉り出される毎日でしたが、今回はそれすらも上回る被害ではないでしょうか。見たこともない津波の被害。映画なのか現実なのか自分の中で消化し切れない映像が次々とTV画面に。

その瞬間、皆さんはどこで何をしていらっしゃいましたか?私は、ちょうど散髪の最中。通常は2ヶ月に1回行くのですが、今回は色々とバタバタしていたこともあって、3ヶ月あいだが空いてしまいました。午後2時に予約。雪が降り始めていました。

シャンプーや顔すりを先にやってもらって、いつもの通り店主さんにカットをお願いします。「必至のパッチさんも来てやあるみたいやね」「そうなんですよ。熱烈な阪神ファンなんですよ」とか何とか色々と世間話をいたします。

カットも大方終わった頃になって、何か妙な気分になって参りました。めまいとも貧血とも違うんだけれど、何かふらつくような感じ。あれ、シャンプーで頭に血が上ったんかな?いや、でもなんか揺れているような、と隣の人を見ても平気の平左ですわってる。でもその横で鉢植えの植物がゆらゆらゆら。

何とも言えない奇妙な時間が横たわっていたところに、店長が突然「あれ~、揺れてませんか?」「揺れてるよね~」「やっぱりそうですか、こりゃ地震やわ、おいテレビつけて!」とスタッフに。

やっぱり地震だったことがわかって、それまで静寂を保っていた店内で、各人が口々に「いや、めまいやと思たわ」「私くらくらしておかしなってもたんちゃうかと思ったわ」とか、同じような気分を味わった人たちが一時のやり場のない不安感を吐露。

直下型でずしんとくるような揺れや、ガタガタガタとそれとわかるような小刻みな横揺れは何度か体験しているけど、今回のようなのは初めて。遠距離から極めて大きな波動が伝わるとああいう感じになるんでしょうね。

帰りまして、東京に居る娘や兄の家族の安否を確認。最初はつながらずに不安でしたが、やがてメールが来て娘はちょうど研修中で無事だったものの、交通機関が止まって徒歩で帰宅とのこと。兄の家は留守中だったが食器棚が倒れてガラス類など壊滅状態らしい。それでも東北沿岸部と比べたら序の口なのでしょう。

我国観測史上最大の地震。昨日の夕刊の大見出し「首相に違法献金の疑い」。悪いけど、そんなことで騒いでる暇はなさそうですね。阪神大震災からわずか16年。「天災が忘れぬうちにやって来る」。そんな国に住んでいるんだとあきらめて、しかしあきらめず。

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