おざなりとなおざり
テーマ:言葉・漢字
2011/03/04 09:00
突然ですけど、「おざなり」と「なおざり」の違いってわかりますか?どっちがどっちだっけ、というよりも、「いい加減な感じ」ってことがわかるだけで、何がどう違うのかようわからん、という方がほとんどじゃないでしょうか。
もちろん私もそうなんですが、調べてみますと面白いことがわかります。まず感じは同じでも漢字は全然違うんですね、これ。「おざなり」は「御座形」で「なおざり」は「等閑」。こりゃどうみても「ござがた」と「とうかん」でしょう。
さて「おざなり」の語源は、座ったまま動かずにいることを表す「座成り」が転じたもので、これに皮肉をこめるために丁寧語を表す接頭辞「お」がついたもの(「お節介」の「お」、と同じような用法)なんだそうです。
一方の「なおざり」は、現代と同じような意味で「なほざりなる」という古語がそもそもあったそうです。そして漢語に「等閑(とうかん)」という同じ意味の言葉もあったため、「なおざり」にこの「等閑」という字を当てたのだそうです。「閑(ひま)に等しい」ってことは「やる気なし」ってことなんでしょうね。
ここまで書いても、まだよく違いはわからないのですが、例えば「政治をおざなりにする」と言うと「いい加減な政治をする」ということになり、「政治をなおざりにする」と言うと「なんだかんだ言って政治をしない」ということになります。つまり、
イイカゲンなやり方で「やる」のが「おざなり」
イイカゲンに考えて「やらない」のが「なおざり」
小沢一郎さん型が「小沢なり」、菅直人さん型が「直ざり」と考えればわかりやすいかもしれませんね。
もちろん私もそうなんですが、調べてみますと面白いことがわかります。まず感じは同じでも漢字は全然違うんですね、これ。「おざなり」は「御座形」で「なおざり」は「等閑」。こりゃどうみても「ござがた」と「とうかん」でしょう。
さて「おざなり」の語源は、座ったまま動かずにいることを表す「座成り」が転じたもので、これに皮肉をこめるために丁寧語を表す接頭辞「お」がついたもの(「お節介」の「お」、と同じような用法)なんだそうです。
一方の「なおざり」は、現代と同じような意味で「なほざりなる」という古語がそもそもあったそうです。そして漢語に「等閑(とうかん)」という同じ意味の言葉もあったため、「なおざり」にこの「等閑」という字を当てたのだそうです。「閑(ひま)に等しい」ってことは「やる気なし」ってことなんでしょうね。
ここまで書いても、まだよく違いはわからないのですが、例えば「政治をおざなりにする」と言うと「いい加減な政治をする」ということになり、「政治をなおざりにする」と言うと「なんだかんだ言って政治をしない」ということになります。つまり、
イイカゲンなやり方で「やる」のが「おざなり」
イイカゲンに考えて「やらない」のが「なおざり」
小沢一郎さん型が「小沢なり」、菅直人さん型が「直ざり」と考えればわかりやすいかもしれませんね。