記憶とマジックテープ

テーマ:よもやま話
先日、「人やモノの名前が思い出せなかった時」に老いを感じる人が最も多いということを書きました。50歳以上の1/4以上の人がそう感じているそうです。

人間の記憶というものは不思議なもので、結構子ども時代に覚えたことは忘れず、最近覚えた(つもりの)ことはすぐ忘れがちです。後で覚えたことの方がしっかりと残ってそうな気がしますが、そうは参りません。

記憶のシステムは「名刺ファイル」のように、覚えたことがずら~っと並んだような状態にあるのではないようですね。イメージとしてよくわかるのが、マジックテープ説。頭に入ってきたことがマジックテープにくっつけば記憶して、離れれば忘れる。

若い時は粘着力が強いから、そこで覚えたことはなかなか離れないけど、年取って粘着力が弱まった時に覚えたことはすぐべろって剥がれてしまう。

あとマジックテープの腕というか引っかかりの部分が長いと剥がれにくいのですが、やはり記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があって、短期から長期に移行するには、脳の中で新しいシナプスが形成され安定することが必要なんだそうです。

冒頭の高齢者の悩みのように、長期記憶でも思い出せないものが出て参りますね。これはちょうど公園やショッピングセンターで駐車スペースを探す自動車に例えられる、と本で読んだことがあります。つまり、根気よく回り続ければいつかは駐車スペースが見つかるように、忘れていたことを思い出す、というわけです。

人やモノの名前を忘れた時は「あ」のつく名前から順番に言っていくと思い出したりいたしますが、これが車で駐車スペースを探す作業に相当するわけですね。もっとも私の場合、駐車できたのはいいけれど、用事が終わった後にどこに車を停めたか忘れて慌てることがありますわ。この場合は「あ」から言い始めても思い出せません。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/03      >>
27 28 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 1 2

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧