ワッショイ・和暑衣

テーマ:よもやま話
昨日ちょいとお話をしたアロハシャツ、これはご存知の通り「ハワイのシャツ」なわけですけど、元々は日本由来なんだそうです。有名な話なのでご存知の方も多いかと思います。

wikipediaによれば、その起源については「19世紀終盤〜20世紀初頭、農業に従事していた日本移民は、『パラカ(ヨーロッパの船員たちが着ていた上着)』と云う開襟シャツが日本の木綿絣に似ていることから好んで愛用していたが、持参品であった着物の再利用の際に、パラカに仕立てたのが起源ではないかと云われている。とあり

「また、日本の着物の美しさに惹かれた現地の人が『着物をシャツにしてくれ』と頼んだことが起源という説もある」とも書かれておりますが、いずれにせよ日本移民が、日本の着物の生地あるいは柄を利用して西洋風のシャツに仕立てたもの、と言うことができると思います。

アロハシャツは昨今、「ハワイにおける男子の正装」と認知されるようになったようですが、これと同じように東南アジア諸国、例えばインドネシア等では「バティック」という生地でできたシャツが正装となっており、よくASEAN会議などで、各国首脳が揃って着用したりしております。
バティック
割と茶系が多く、もっちゃりとした感じがいたします。

さて、わが日本でも、最近沖縄の「かりゆし」に注目が集まっておりますが、歴史は比較的新しく「当初観光をアピールすることを目的に、沖縄県ホテル組合が中心となって1970年に着用を開始した沖縄シャツに端を発する」とあり、1990年に名称を「かりゆしウェア」と改めたそうです。

なお、「かりゆし(嘉例吉)」とは沖縄方言で「めでたい」という意味だそうでして、何となく「アロハ」のコピーの感がぬぐえないような気がいたします。

まあ、そんなことはどうでもよかとです。要するに、沖縄に限らず、日本列島がかくも熱帯化してきたうえは、やはり本格的に半袖開襟シャツの正装化を実行に移す時が来ているのではないかということであります。

しかし、個人的には「アロハ」「バティック」「かりゆし」いずれも、日本人古来の繊細な情感に訴えるような色合い、柄にはなっていないような気がいたします。暑い所には派手な色・柄が似合うというのも真実でしょう。しかし、日本には日本の色・柄があるような気がいたします。

幸い、最近「浴衣シャツ」と称して、浴衣の生地を利用したり、日本独特の柄模様を使った開襟シャツが普及し始めているようです。是非ともこれを日本の夏の正装として、定着して欲しいものです。しかし、「浴衣シャツ」ではねえ。


日本の夏の衣....、そうだ!「和暑衣(わっしょい)」は如何でしょうか?

♪ネクタイ捨てて、ワッショイ!和暑衣!
 熱帯ニッポン ワッショイ!和暑衣!


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